isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2025年上半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
羽衣をまといて
今週のおひつじ座は、無心化された笑みをさざなみのように広げていこうとするような星回り。
『ふだん着でふだんの心桃の花』(細見綾子)という句のごとし。
盛装で臨む特別な場で交わす笑みというものもあるかもしれないが、そこにはどうしたって作為が入りこむし、素顔の表情とのギャップが生じてくる。そこには桃の花のような素朴で純真な花は咲かない。サンダルをつっかけ“ちょっとそのへん”に出かけていく時の口元に浮かぶ自然な笑みにこそ、長寿の秘訣はあるのだ。
あなたもまた、自分のふだん着に似合うような花を部屋に飾ってみるといいでしょう。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
謎と向き合う
今週のおうし座は、既存の制度内の手垢にまみれた言葉ではなく、どこか新しい方向からやってきた言葉に焦点を当てていこうとするような星回り。
地下鉄サリン事件のあと、世間の大多数の人たちは、みずからを「正義」と「正気」と「建常」の側に迷うことなく置いて、事件の実行犯たちや麻原彰晃、オウム真理教信者たちを叩いたり、断罪したりしていた。
ただ、それが本当にところ何であったのかということについては、十分に語られていないのではないか。事件後にそう考えた村上春樹は、事件の直接的な被害者や関係者62人にインタビューを実施し『アンダーグラウンド』(1997)という一冊の本にまとめてみせた。
あなたもまた、自分が生きてきたはずの現実をもう一度別の角度から、別のやり方で、しっかり洗い直していこうとするような星回り。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
無印不良品
今週のふたご座は、とことん王道から外れてやろうとしていくような星回り。
『なの花のとつぱづれ也ふじの山』(小林一茶)という句のごとし。
10代で追い出されるように家を出て、江戸で丁稚奉公するかたわら得意とする俳諧で長い下積みをつんだのち、50代になってようやく家と土地と家庭をもうけた作者ですが、その生涯で残した句は3万句以上と言われており、同じ江戸三代俳人としてくくられる芭蕉や蕪村と比べても作品数の点では圧倒的な差をつけています。
あなたもまた、ちょっと普通から外れたことをやる程度で満足するのではなく、いっそ徹底的なまでに“規格外な存在”となるべく精進すべし。