歴史と伝統の街、川越に2024年にオープンした「文星舎」。老舗印刷会社が運営するショップで、和綴製本のノート作りや活版印刷を体験することができます。紙や文字の手ざわりを楽しみながら、あなただけのアイテムを作ってみませんか?
デジタルとは一味違う! 印刷文化にふれてみよう
2024年に百周年を迎えた川越の櫻井印刷所が、印刷や製本の文化、文字や言葉の大切さを伝えるためにオープンした「文星舎(ぶんせいしゃ)」。店頭では数え切れないほどの活字や、昔から使われていた活版印刷機を見ることができます。
活版印刷とは、活字を組んでプレスして印刷する昔の印刷手法。最近では活版印刷ができる印刷会社は少なくなっていますが、そのレトロな風合いは今でも大人気。一つひとつ、掠れ具合が違うのも特徴です。
文字が並ぶ活字棚。この中から必要な文字を拾って組んでいたと思うと、驚き! それぞれサイズや書体違いなど、数えきれないほどの活字がずらりと並びます。
活字を拾い、文章を組んで印刷まで活版印刷はとても時間がかかる作業でした。一つひとつの文字、そして言葉にすることの重さを感じます。
和紙の束を綴じて作った本のことを「和本」と言います。優れた保管性や耐久性を持つ和紙だからこそ、残されてきたはるか昔の本を私たちは読むことできます。
日本各地で古来から生産されている和紙は原料に雁皮(がんぴ)や楮(こうぞ)を使用。手漉きの和紙は、その土地の特徴が風合いに現れます。軽くて丈夫で、高い耐久性を持っています。
手作りって楽しい! 夢中になる活版&和綴体験
文星舎では、活版印刷や和綴製本を実際に体験することができます。
好きな柄を選んで、糸でかがるだけ。ハガキサイズのノートを作れるお手軽メニュー!
レトロなデザインやオリジナルの川越の風景など、選べる柄は常時10種以上。お好きな色糸を使って、基本的な「四つ目綴じ」を行います。
「かんたん和綴体験」しおりの活版印刷体験付1650円(所要時間20分/予約不要)
和紙選びから全て自分で作る! 伝統的な和綴製本を行います。表紙になる和紙は20種以上から選べます。糸のほかに、「角布(かどぎれ)」とよばれる布もお選びください。ノリやハサミ、トンカチ、目打ちを使用して、世界に一冊だけのノートを作ります。サイズはA6サイズ、A5サイズからセレクト。A6サイズはノート部分の和紙も選べます。A5サイズは御朱印帳でも使える和紙をお使いいただきます。
いずれの体験でも、文星舎オリジナルの和三盆をプレゼント!
【2025年5月から予約開始】文字を選んで印刷してみよう!便箋に自分の名前などを入れて印刷できる体験です。
(体験プラン)
「サイズが選べる本格和綴体験 帖 -KAKIMONO-」しおりの活版印刷体験付4400円(所要時間1時間30分~/要予約)
「活版印刷・名入れ体験」10枚3300円 (所要時間1時間30分~/要予約)
◾️文星舎(ぶんせいしゃ)
住所:埼玉県川越市元町2-4-5
TEL:049-222-1164
営業時間:10~16時
休み:不定休(公式SNSをご確認ください)
アクセス:JRまたは東武川越駅からバスで15分、西武本川越駅からバスで10分「札の辻」下車徒歩すぐ
株式会社櫻井印刷所
https://sakurai-p.co.jp/bunseisha/
もっと体験! 周辺のおすすめスポット
川越の歴史や文化に関する資料が揃う、旭舎文庫(あさひのやぶんこ)。川越氷川神社が運営する郷土案内館です。
幕末から明治の初め頃にかけて建てられた旧梅原菓子店を修復。2017年に開館しました。川越の子ども達がかつて通ったこの場所には、今でも駄菓子屋の名残のおもちゃなどが展示されています。
◾️氷川神社 旭舎文庫(あさひのやぶんこ)
住所:埼玉県川越市志多町1-1
TEL:049-298-6343
営業時間:10~17時
休み:月~木曜定休、祝日の場合は開館
アクセス:JRまたは東武川越駅からバスで17分、西武本川越駅からバスで15分、「喜多町」下車徒歩すぐ
https://asahinoya.com
明治時代の長屋が復活。レトロなスポット「喜多町弁天長屋」にも注目です!
元々は置屋や小料理屋が並んでいた通りがリノベーションで復活。現在では食堂や雑貨店、ギャラリーなどがオープンし、かつての賑わいを取り戻しています。地元の人との交流も深められるので、DEEPな川越を堪能したい方にはおすすめ!
◾️喜多町弁天長屋(きたまちべんてんながや)
住所:埼玉県川越市喜多町2-1
営業時間:各テナントにより異なる
アクセス:JRまたは東武川越駅からバスで15分、西武本川越駅からバスで10分「札の辻」下車徒歩すぐ
最新情報はこちら:NPO法人川越蔵の会
https://www.instagram.com/benten.nagaya/