三宅健さんの写真集『THE iDOL』の発売と、それに伴う個展の開催を記念し、4月10日(木)に渋谷PARCO 4FのPARCO MUSEUM TOKYOにて、内覧会と取材イベントが実施されました。当日は写真集の世界観を体感できる展示空間とともに、三宅健さんご本人も登壇しましたよ♡
「KEN MIYAKE PHOTO EXHIBITION “THE iDOL”」開催
LOCARI編集部が内覧会に潜入してきました♡
三宅健さんの写真集『THE iDOL』の発売と、それに伴う個展の開催を記念した内覧会と取材イベントが、4月10日(木)に渋谷PARCO 4FのPARCO MUSEUM TOKYOにて実施されました。当日は、展示作品に囲まれた特別な空間の中で、三宅健さんご本人も登壇!写真集のこだわりや“虚像とリアルの狭間”というテーマに込めた想いなど、貴重なお話を伺うことができました。LOCARI編集部がその模様を、たっぷりとレポートしていきます!
『THE iDOL』内覧会・三宅健さんインタビューレポート
ワンちゃんたちとの偶然の一枚
「撮影で一番印象に残っているのは、ワンちゃんたちと撮影したカットです。たまたま散歩中の方々がいらっしゃって、お願いして一緒に撮影させてもらったんですが、こんな不可思議な格好をした僕にも関わらず、飼い主さんも受け入れてくれて。この子たちがとても良い表情で写真に収まってくれたんです。偶然が重なって撮れた、すごく好きな一枚ですね」
展覧会の注目ポイントはインスタレーション
「写真集には載っていない未公開カットも多数展示しています。透過する布に写真を印刷し、それを何枚も重ねることで、見る角度や視線によって異なる像が浮かび上がるインスタレーションを用意しました。動きに合わせて印象が変わるので、ぜひ体感してもらえたら嬉しいです」
写真展の構成とテーマ
「今回の展示のテーマは“虚像とリアルの狭間”。小見山峻さんと草野庸子さん、二人のカメラマンに撮影をお願いし、それぞれが撮った写真を重ね合わせることで、テーマをより深く表現しました。写真集に収まりきらなかったアイデアを、展示というかたちで実現しています」
撮影ロケ地とその舞台裏
「低予算でやってるので、畳の部屋はカメラマンさんの実家で撮影しました(笑)」
思いがけない“行列”との共演
「PARCO前で撮影中にたまたま行列を見つけて、“せっかくだから一緒に撮っちゃえ”と思って並んで撮影したんですが、誰にも気づかれませんでした(笑)。15分くらい撮影してたと思いますが、みんなスマホを見ていて全然気づかれずでしたよ」
写真集のテーマと前作との違い
「前回は雑誌連載のまとめでしたが、今回は全ページ撮り下ろし。テーマも全く異なります。『THE iDOL』というタイトルは、以前リリースしたアルバムとリンクしていて、音楽が“耳で聴くTHE iDOL”だとすれば、今回は“目で見るTHE iDOL”。二つの伝導性を意識して作っています」
自己採点は“100点満点の総合力”
「この作品は僕一人のものではなくて、カメラマンのお二人やスタイリスト、スタッフみんなで作ったもの。だから自己採点は“100点満点の総合力”としたいです」
TOBEのメンバーや滝沢さんには?
「TOBEの後輩や滝沢社長、そしてYouTubeに登場している“ヤスコちゃん”にも、実は何も伝えていません(笑)。このインタビューで知ったら、来てくれると嬉しいです。混雑が心配なら、オープン前に調整もしますよ(笑)」
会場レポート
写真集の世界観を体感できる、静かで力強い展示空間
会場に一歩足を踏み入れると、そこには“虚像とリアルの狭間”というテーマを軸に構成された空間が広がっていました。無機質な壁面に浮かび上がる写真たちは、どれも三宅健さんが「自分自身を問い直すように」ディレクションしたという全編撮り下ろし。鏡や影を効果的に用いた展示構成は、静けさの中に揺らぐ“もうひとりの自分”を感じさせ、まるで彼の内面を辿るような感覚に。