和室の隣でキッチンとの間に設けられているのが対照的にレトロな洋室。
「食事や睡眠など暮らしの中心は和室なのに対して、洋室ではダイニングテーブルで本を読んだり、プロジェクターで映画を見たり。コーヒーを飲む時など、自分時間を楽しむために使っています」
「空間としても、洋室は時代の風情が感じられるものを取り入れることを意識しています。古道具屋さんで購入したものを色々と取り入れています」
お部屋の中心に置かれているのは、京都の mumokuteki antique&repair で購入されたダイニングテーブル。
「古道具で一点もののダイニングテーブルを探していた所、古道具屋さんで出会ったものです。使い込まれたいでたちに歴史を感じて即決でした。階段があり、搬出入が難しい我が家にとって折りたためるのも魅力の一つです。」
洋室の空間に合わせて購入したものは他にも。 「踏み台はアンティーク山本商店さんで、横に置いている飛騨産業のマガジンラックはメルカリで購入しています。色が落ちたり、剥げたりしていても可愛いくて、暮らしの中でも役立ってくれています。」
買い足された置き家具の他に、壁を使った楽しみ方も洋室のポイントの1つ。お気に入りのレコードを洋室では見せる収納として楽しまれています。 「小石製作所のアイテムを使っています。好きなレコードのジャケットを綺麗に飾りたいなと思って購入しました。全体の統一感も出せて気に入っています。」
他にも、湾曲した板が特徴的な、Magical Furnitureの Curved Wood Shelf で楽しまれている壁もありました。「形が可愛く一目惚れでした。本を重ねるもよし雑貨を重ねるもよし。表現方法は無限大だなと実感しています」
壁のスペースを有効活用して、特徴的なアイテムで雰囲気を出す。大切に集めてきた小物たちを見せて楽しまれている姿が印象的です。
「お部屋の雰囲気に合うのはもちろんですが、物が多い私にとって好きなアイテムを鑑賞できるスポットが多いにこした事はありません」
備えつけのガラス棚など住まいにあるものを活かしつつ、ディスプレイ用のアイテムとアイデアで空間の楽しみ方を広げられていました。
心に残したい作品を大切にする住まいづくり
映画や本、漫画、好きなカルチャーに触れている時間が住まいの中でも好きな時間だと話す松田さん。住まいの各所で、自身が触れたものが大切に残されています。
「映画などのフライヤーを持ち帰ることが多いので、好きなスペースに飾り常日頃余韻に浸っております」
「身近な場所に飾ることで、目に入る度に作品を思い出すことができます。記憶にも定着していっている感じがしますね」
好きな言葉や音が書籍、レコード、カセットテープなど様々な媒体で、住まいに散りばめられていることでより愛着のある空間になっていました。
「集めたものはできる限り見える場所に置いておきたくて、特に書籍は見える本棚やラックに仕舞ったり、オープンに積んだりと住まいにも馴染ませながら収納を考えています」