和室のある住まいを長らく探していたという松田さん。念願叶った物件は広々とした和室にレトロな洋室のある住まいでした。それぞれの良さを活かしつつ楽しまれているお部屋づくりについてお話を伺っていきます。
時の流れを感じ、楽しむ和室
長らく和室のある住まいを求めて、物件を探されていたという松田さん。現在の住まいは、習慣となっていた情報収集の中で見つかったお部屋でした。
「風情を感じる部屋に憧れを抱いて、和室のある部屋を探していました。ある日、検索サイトにトップに出てきたのが今のお部屋で、すぐに内見を決めました」
「物が多い私にとって収納スペースが多く、築年数はあるものの水回りなども綺麗な室内。大家さんや町のタイムレスな環境にも心を射止められ住むことにしました」
決め手となった和室は、その空間を活かして思う存分に楽しまれています。
「い草の香りや経年劣化を楽しめる畳は味があり、私の癒しスポットになっています。古き良き、昭和の空間を大切にしながら、小物などで今らしさを残すことを意識しました」
和室らしい床の間はレコードを楽しめる場として活用。「前から持っていたレコードラックが綺麗に収まったので、1番過ごす時間が長く目に付く箇所にまとめました」
「レコードは主にJpop.シティポップ.70年代~80年代のロックをコレクションしています」
「スピーカーもレコードプレイヤーに付いていて、チープな音が好みでしたが、よりこだわりたいと思い、Marshall ACTON IIIを買い足しました」
「スピーカーが変わったことで、自分で音楽の印象を調整でき、より深みのある音を楽しめるようになりました。外観もお部屋に馴染んだので良かったです」
モダンさや異素材を足すインテリアとしては、ガラステーブルも特徴的。
「Francfrancで購入したものを10年近く使っています。部屋が広くなった分、より余裕を持って置けるようになりました」
日当たりのよい窓辺には、長く育てられているという植物もたくさん並んでいます。高低差もつけながら立体感のある、緑あふれる空間が特徴的。
「吊るしたり、チェアやスツールを使ってたくさんの植物を育てています。中でも好きなコーヒーショップで使用されていたDeschutes Lowがお気に入りです」
「シンプルながら使い込むほどに自分色に染っていく様に、より愛着が深まっています。職人さんに脱帽です」
撮影中もたくさんの光が降り注いでいた和室。松田さんは、光とともに畳の表情が変わっていく様子や井草の香りにこの住まいを選んでよかったと感じられているそう。
「経年変化も楽しめて、これまでの時間はもちろん。これからの時間も楽しめそうです」