今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
平和的水撒き仕事
今週のさそり座は、ユーモアと批判精神を同時に発揮していこうとするような星回り。
『君達の頭脳硬直ビヤホール』(藤田湘子)という句のごとし。
掲句はぼやきまじりの問題提起であると同時に、「場の転換」や「脱力」という解決策の提示でもあり、それはただの居酒屋ではなく「ビヤホール」という自由な対話や発想の解放の象徴に託されているのだとも言えます。
あなたもまた、掲句のような強烈な対比を身をもって体現していきたいところです。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
アジール?
今週のいて座は、社会のしがらみから逃れる道について、真剣に考えていこうとするような星回り。
2012年に行われた座談会で、宗教学者の鎌田東二は平成以降の日本社会は地縁や血縁など、人々の存在を社会に基礎づけるさまざまな縁の解体がますます進行していると前置きした上で、現代日本社会は「中世化」しているのではないかと述べていました。
中世といえば、天災や疫病、飢餓が横行し、社会秩序が大いに乱れた時代であった一方で、経済的にはそれまでの不動産経済から脱した動産経済が生まれ、その私的所有や個人による蓄財の道が開かれた世界でもあります。
あなたもまた、自身のキャリアや活動をアジール形成という文脈で捉えなおしてみるといいかも知れません。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
未来は過去からやってくる
今週のやぎ座は、どうしても近視眼的になりがちな思考のスケール感をグーンと引き延ばしていこうとするような星回り。
『遠くには遠き雨降る青すすき』(冨川仁一郎)という句のごとし。
普通なら「遠くには遠く雨降る」と表現されるところを、自然な語り口の導入から一転して「遠き雨」という文語表現に切り替えることで、客観的な観察から内面の抒情へとグッと深まっていく一句。この転換によって、風景がただの遠景ではなく、心の遠くにある記憶や感情と重なる象徴的存在となっていくのです。
あなたもまた、目を細めて景色を望むような機会に何かと直面していきやすいはず。