3.毎晩湯船に浸かる
忙しくてついついシャワーだけで済ませてしまう日もあるかもしれませんが、湯船にしっかり浸かることで血行がよくなり、からだの芯から温まって代謝がアップします。
さらに、入浴は深い睡眠を得やすくし、自律神経を整えるため、代謝の低下を防ぐことにもつながります。
睡眠効果を高めるには、38度のぬるま湯で25~30分の入浴、42度の熱めのお湯では5分程度の入浴、もしくは約40度のお湯で半身浴をするのがおすすめです(※2)。
基礎代謝をアップさせるには漢方薬もおすすめ
基礎代謝をアップさせたいけれど、「忙しさでなかなか生活習慣を変えるのが難しい」「何をしても変化が出ない」という人は、漢方薬を服用するのもおすすめです。
漢方薬は、からだの内側からアプローチするので、太りにくく痩せやすい体質へ根本からの改善を目指せます。毎日決められた量を服用するだけで効果を得られるのもメリットです。
代謝をアップさせるには「代謝を高めて脂肪燃焼を促す」「水分代謝を改善する」といった働きを持つ漢方薬を選びましょう。
代謝をアップさせたい人におすすめの漢方薬
・防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
比較的体力があり、食欲も旺盛で、おなか周りに脂肪がつきやすい方に処方される漢方薬です。
余分な老廃物の排泄を促し、代謝をアップして脂肪の燃焼を促進し肥満を改善します。便秘でお悩みの方にもおすすめです。
・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
いわゆる水太りタイプといわれる、色白でむくみやすい方に向いている漢方薬です。からだの余分な水の排泄を促し、むくみを解消する効果が期待できます。
今年の春は代謝をアップさせて、太りにくいからだを目指そう!
どんなに運動や食事制限をしても痩せにくいと感じるなら、まずは代謝をアップさせることから始めてみてください。
代謝を上げれば、日常の動作からもダイエット効果が得やすくなります。
生活習慣を改善したり漢方薬を取り入れたりして、痩せやすいからだづくりを目指しましょう。
【参考】
※1 厚生労働省 e-ヘルスネット | 加齢とエネルギー代謝
※2 公益財団法人長寿科学振興財団 健康長寿ネット | 質の良い睡眠と効果
山形 ゆかり(やまがた ゆかり)
病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストランなど15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-YouTubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
保有資格:
・薬剤師
・薬膳アドバイザー
・フードコーディネーター