(写真左から)「砂漠・乾燥地帯」、「寒帯」、「熱帯・亜熱帯」
館内をさらに進むと、地球上の気候「砂漠・乾燥地帯」、「寒帯」、「熱帯・亜熱帯」「温帯」、「亜寒帯」を表現したクリーチャー『BOTANICALIEN(ぼたにかりあん)』に出会いました。
(写真左から)「温帯」、「亜寒帯」
植物と人間の原点を表しているこのアート作品。ドライフラワーで覆われた上半身から、人の足が生えている未知の生物のような見た目は少し不気味な雰囲気で、今にも動き出しそうな妙なリアルさを感じました。
『MOSS MOSS(もす もす)』は、自然環境の維持における苔の重要性を地球の血管として表現した作品です。高さは約6メートルに及び、苔がコンクリートの壁を掴んでいるような迫力があり、展示物のなかでも圧倒的な存在感を放っています。
苔の上には、まるで実のように「BOTANICA MUSEUM」を象徴する大小の青リンゴが並んでいます。
アトリウムの一番奥の部屋に進むと『BOTA Hz(ぼた へるつ)』が展示されています。
鏡張りで異空間な雰囲気が漂う部屋の中央には、植物や花で作られた木のように大きいオブジェがあり、ブルーライトに照らされていて幻想的。部屋の中では、癒やしの周波数として知られている528Hzの風が木々を揺らす音が響き、所々にピアノや現代的な電子音が混ざり合って聴覚を刺激します。
館内全体が植物や花々のボタニカルな香りに包まれていますが、この作品の付近は香り変えているそうで、視覚や聴覚だけでなく嗅覚を研ぎ澄まされる体験ができました。
各作品の前には、展示物をキャラクターのようにとらえた生態の説明紹介があり、これを読むことでよりイマジネーションあふれる世界観に没入することができます。
二次元コードを読み込めば、プロデューサーのHIKARU SEINOさんによる詳しい作品詳細をチェックすることもできるので、ぜひ合わせてチェックしてくださいね。
アトリウムで5つのアート作品を楽しんだ後は、隣接しているボタニカリウムに移動していきましょう!
歴史が詰まったリニューアル前の内装をあえてそのまま残したというボタニカリウム。中央に人工滝があり水の流れる音とともに、まるで南国に旅行へ来たような気分で熱帯植物の鑑賞が楽しめます。
オーガスタやハイビスカスなど温かい地域でしか見ることができない珍しい熱帯植物がたくさん咲いています。
ボタニカリウムの中には吊り橋風のブリッジなどもあり、まるでジャングルを散策しているようなワクワクした気分になりました。
「BOTANICA MUSEUM」ではリニューアルオープン後の新たな取り組みとして、金〜日曜・祝日限定で、17〜21時の夜間営業も開催しています。
館内全体がライトに照らされ幻想的な演出に包まれる夜間営業は、昼の部とはまた違った角度で自然の魅力を感じることができます。ぜひ昼と夜を合わせて体験してみてくださいね。
花と触れ合うワークショップも必見
館内の「GANON BOTANICA LAB(がのん ぼたにか らぼ)」では、「HANA ASOBI(はな あそび)」というワークショップが開催されています。
ワークショップでは「生花」2200円と「ドライフラワー」3300円で、好きな花を3輪選び、世界に一つだけのオリジナルのブーケを作る体験ができます。予約は不要で、来館の記念におみやげとして持って帰る人も多いのだとか。
「生花」、「ドライフラワー」ともに所要時間は約30分で、火〜木曜は11〜15時、金〜日曜・祝日は昼の部が11〜15時、夜の部が17時30分〜20時まで受け付けしています。
ショップ内では大小さまざまなかわいらしい花瓶が販売されているので、お家に帰ってからも思い出をきれいに飾ることができそうですね。
「HANANINGEN」イメージ
またワークショップとは別に、お花と人がひとつになった撮影を体験できる「HANANINGEN(はなにんげん)」も開催しています。
ホームページから予約が必須で、フォトスタジオでフォトセッションを行う「HANANINGEN」5500円〜、屋外のガーデンや熱帯植物に囲まれながら撮影を行う「HANANINGEN SAMPO」1万1000円〜、通常のHANANINGENより花の量が多く多様なデザインと個性を表現できるコース「ART HANANINGEN」5万5000円〜の3つのコースがあります。
基本のサイズや形を基に、フローリストがひとりひとりに寄り添った花飾りを作ってくれるコンテンツで、一生の思い出となる素敵な写真を残すことができそうです。
館内にはギフトショップもあります。アート作品をモチーフにしたバッグ、Tシャツ、ポストカードなどのオリジナルグッズは来館記念に購入するのにぴったり。