併設レストランで味覚も満たされる
ミュージアムで「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」の4つの感覚を研ぎ澄ましたあとに立ち寄りたいのが、併設レストランです。
レストランでは、五感の一つ「味覚」を刺激することをテーマにしています。
店内は4人掛けテーブルが11席、テラスに4人掛けテーブルが6席あり広々。ガラス張りになっているので、中庭に咲く四季折々の植物を鑑賞しながら食事を楽しむことができます。
今回は「フラワーガーデンパスタ(ジェノベーゼ)」、「スイーツアンサンブル セプテット 〜7つの小さなギフト〜」、「青リンゴスカッシュ」をいただきました。
「フラワーガーデンパスタ(ジェノベーゼ)」1400円
ます最初にご紹介するのは、パスタの上にエディブルフラワー(食用花)をあしらった華やかな「フラワーガーデンパスタ」。味はジェノベーゼ、トマトの2種類から選べて、今回はジェノベーゼをいただきました。
アトリウムに展示されていたアート作品「MOSS MOSS」と「MIRACLE TREE」をイメージして作られた、ホウレンソウを練り込んだタリアテッレに国産のバジルとグリーンオリーブのジェノベーゼソースを合わせた一品。タリアテッレがモチモチとしていて、濃厚なソースとよく絡みます。
タリアテッレの上には、バラ・ハイビスカス・ローズマリー・ラベンダーを粉末にしたシェフ特製のドライフラワーパウダーがかかっていて、口に入れると花の香りが広がり、しっかりと花の風味も感じることができました。
「青リンゴスカッシュ」600円
ドリンクは「BOTANICA MUSEUM」のトレードマークになっている青リンゴをイメージした「青リンゴスカッシュ」をチョイス。少しだけ酸味のあるさっぱりとした味わいでほのかに後味が甘く、パスタやスイーツとも相性抜群です。
「スイーツアンサンブル セプテット 〜7つの小さなギフト〜」1400円
レストラン唯一のデザートメニュー「スイーツアンサンブル セプテット 〜7つの小さなギフト〜」は、一皿で7つの味覚が楽しめるスイーツ。
それぞれケーキに味覚の特徴となるアクセントが利いていて、カヌレは塩味、リンゴのムースは脂肪み、ガトーショコラは辛み、レアチーズケーキは酸味、抹茶ブラウニーはうま味、ショートケーキは甘み、オペラは苦みを表現しています。
食べる順番は決まっていないので、気になるケーキから好みの順番で食べましょう。
うま味を表現した抹茶ブラウニー×味噌、辛みを表現したガトーショコラ×柚子コショウなど、ほかでは見かけない意外な組み合わせのケーキが多く、とくに驚いたのが聞き慣れない“脂肪み(しぼみ)”を表現したリンゴのムースです。
“脂肪み”は第六の味覚といわれているそうで、名前の通り脂肪(油)を感じ取る味覚のことだそう。
一見、イクラを黄色くしたような粒状のトッピングはなんとオリーブオイル。噛むとプチッと弾けてオリーブオイルの豊かな香りがじわっと口の中に広がります。ケーキがより濃厚に感じ、ぜいたく感が増すような感覚になりました。