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仏教由来の瞑想法「慈悲の瞑想」に31日間挑戦! 体験後に起きた変化は?

美容

ヨガジャーナルのデジタルストラテジストであるサマンサ・トゥルーハートは、31日間「慈悲の瞑想(Loving-kindness meditation)」を実践しました。シンプルなマントラを基本とした瞑想を毎日15分間行うことで、困難との向き合い方やストレスを抱えたときに気持ちを落ち着かせる方法に変化が起こりました。

ヨガジャーナルアメリカ版

⑤難しい(苦手な)人

5番目は付き合い辛いと感じる人。ザルツバーグさんはこのフェーズでは大嫌いな人を思い浮かべるべきではなく、むしろ何と無く気が合わないタイプ、一緒に出かけると少しイライラするタイプを思い浮かべるようアドバイスしました。最初、誰かを思い浮かべるのが難しかったですが、仕事でストレスを感じていた時を思い出したら簡単に思いつきました。

⑥全ての人々

「慈悲の瞑想」のシークエンスの最後は、愛と願いを全ての人々に注ぎます。世界中の人々でもまだあったことのない人々出会っても良いでしょう。

シークエンス
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ヨガジャーナルの編集者、サマンサ・トゥルーハートさんは1ヶ月に及ぶ「慈悲の瞑想」の体験をシェアしてくれました

体験1週間目の変化

毎晩15分間だけ瞑想のプラクティスを行うことから始めることに決めました。一方、ザルツバーグさんは瞑想を朝行うとたくさんのメリットがあると述べ、「一番良いのは朝の身支度が整った時」だと言います。アドバイスはしっかり受け止めましたが、夜ベッドに入る前に比べて私の場合、朝起きた後は身支度ができていないことが多く、理由をつけて瞑想をしなくなってしまうのではと思ったため、夜に行うことに決めました。瞑想1週目はとても気分が良く過ごせました:マントラを自分自身とベネファクターに唱えることに注力しました。ザルツバーグさんはこのプラクティスがうまくいくと実生活でもその結果が現れると言います。1週間もしないうちに自分にもっと優しく語りかけられるようになり、もっと健康的に食生活を送るようになり、仕事のメールに感情的になることが減り、もっと穏やかな方法でストレスをマネージメントできるようになりました。

マントラ

プラクティスの最中、ランダムな過去の記憶や抑圧されたり、恥をかいたりした過去の記憶が頭に浮かぶこともありました。10代前半の頃に抱えてた不安感の記憶が蘇ったり、また、家族や友人が自分のことを愛してくれていたように自分は彼らを愛せていなかったかもしれないことを思い出したりしました。私は愛を捧げること、自分自身を許すこと、そしてもう役に立たない過去の記憶を受け流すことに注力しました。

母にマントラを唱えていた時は、普段以上に眠気を感じました。かつて眠りに入る時、私の心を穏やかにしてくれていたのですから、特に驚きはありません。必ずしも15分しっかりマントラを繰り返すとは限りませんでした。時にはただ心地よく、眠気と安心感を覚えながら座るだけの時もありました。

マントラ

体験2週間目以降の変化

瞑想2週目はちょうどヨガジャーナル1月号が店頭に並び、私のプラクティスは新たな局面を迎えました。ヨガジャーナル2019年1月号は2種類の表紙で発売しました。1つはプラスサイズのヨガインストラクターとして知られるジェサマイン・スタンリーさん。もう1つは上級アシュタンガ指導者のマティ・エツラティさん。その表紙に関してSNSでネガティブな意見が拡散し、私が担当するデジタルコンテンツの業務は通常よりもストレスの多い状況を迎えました。数えきれないほどの否定的な意見を読んで私は傷つきましたし、読者を落胆させてしまったという申し訳ない気持ちで胸がいっぱいになりました。そして、これらの感情を抱えて「慈悲の瞑想」のプラクティスに取り組むことになりました。

アシュタンガ

まず始めに自分に対してマントラを唱え、次に傷つけてしまった人たちに、そしてSNS上で怒りを露わにしている人々に、最後に全てのヨガジャーナル読者に向けて唱えました。悲しみと怒りのせいで、全ての瞑想を行うのが難しいときもありました。しかしながら、この瞑想のおかげで、とにかくただ争いごとに加担したいといった人たちに対して同情できるようになりました。人は皆、痛みや苦しみと戦っていると思います、そして究極的には否定的なことばかりをいう人たちは、愛され、受け入れられたいのです。– 私もそうであるように。

マントラ

数週間経過していくと、「慈悲の瞑想」に一層惹かれていきました。仕事でストレスを強く感じたときやプライベートな時間でマントラを自然に唱えるようになり始めました。旅行中に飛行機が着陸する際、揺れが起きたとき、気持ちを落ち着かせるためにマントラを暗唱するようにさえなりました。

マントラ

私にとって「慈悲の瞑想」は、自分をスローダウンし、何か行動に移す前に自分の心を理解するための方法となったのです。例えば、近所で騒々しいパーティーが行われていたとして、怒って大声で文句をいうよりも瞑想を唱え、コントロールしようという感情を受け流し、その状況を受け止め、彼らが自分に悪気を持って行っているわけではないと理解を示します。

31日間に及ぶ瞑想チャレンジの最終日、おそらく瞑想が簡単だと思える日は一生訪れないかもしれない、深くそして永続的な平和を求める旅は一生続くのかもしれない、と感じました。自分自身に今の自分のままで良いのだと言い聞かせ、自分自身を愛する方法を見つけるためにプラクティスが重要だと学びました。

教えてくれたのは…サマンサ・トゥルーハート
ヨガジャーナルアメリカ版編集部のデジタル・ストラテジスト。ヴィンヤサフローヨガとキャンドル陰ヨガのクラスがないときは、愛犬のラブラドール・レトリバーとドッグパークを訪れたり、山にハイキングに出かけたり、最近のNetflix番組を一気見したりを楽しんでいる。

ヴィンヤサ
陰ヨガ

ヨガジャーナルアメリカ版/「How a 31-Day Loving-Kindness Meditation Challenge Transformed My Relationships and Reduced My Anxiety」

How a 31-Day Loving-Kindness Meditation Challenge Transformed My Relationships and Reduced My Anxiety
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