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ヨガ哲学でお悩み解決|ヨガをしているのに穏やかになれない理由とは

美容

「ヨガをすると穏やかになれる」「小さなことにイライラしなくなる」とはよく聞くものの、「実際はそうでもない...」「イライラしてばかりいる私は嫌な人間なのだろうか」そんなふうに自問自答を繰り返すうち自己嫌悪へ繋がり、ネガティブ思考へと発展してしまうパターンも多い模様。そんなお悩みに、3人のヨガティーチャーがヨガ哲学の視点からアドバイス。ぜひ、参考にしてみて。

ヨガジャーナル日本版編集部

イライラしたり、怒ったり…ヨガをしているのに穏やかになれないのはなぜ?3人のヨガティーチャーの回答

向井田みお先生の回答:イライラしている自分にイライラしないで。感情は生理現象、その対処法がヨガ

まず、イライラしている自分にイライラしないことです。怒りなどの「感情が起こること」はトイレと同等の生理現象なので、自分を責めないで。感情が起こることはしかたなく、それをどう対処するかがヨガです。ヨガでは、呼吸のコントロールが心のコントロールにつながるといわれます。イラッとしたら、息を吐いて力を抜きましょう。副交感神経が優位になり、自分を客観視できるスペースが心にできます。また、自分に合ったヨガを週3×3カ月ぐらい続けてみると、自然とコントロール上手になることが多いですよ。

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Illustration by Nanayo Suzuki

谷戸康洋先生の回答:私たちは結果を選べない。「予想以下」「予想外」があって当然です

ヨガでは「物事の結果は4種類あり、人はそれを選ぶことができない」といわれます。4種類の結果とは、予想以上、予想どおり、予想以下、予想外。この中で、予想以下や予想外の時にイライラするのですが、そんな結果が起きても当然で、どうしようもないこと。それを認識しておくと、落ち着くかもしれないですね。ただ、そもそもヨガで「穏やかになりなさい」とはいわれてないんです。怒りを含むすべての感情が必要だと考えられていますし、怒るべき時は怒ったほうがいいですよ。

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Illustration by Nanayo Suzuki

乳井真介先生の回答:ポーズするだけではヨガをしていることになりません

ヨガ=ポーズ、というイメージを抱かれがちですが、ポーズを練習するだけでは、本当の意味で「ヨガをしている」ことにはなりません。ヨガとは「つながる」という意味。波長の合わないものと葛藤する人生の中で、波長を合わせる練習がヨガなのです。ポーズはそのための、健康な体や精神力を養うメソッド。イライラするのは、うまく波長が合っていないからです。しっかりと対象に向き合い、その本質を理解する経験を重ねることで、さまざまな対象と波長を合わせやすくなります。

教えてくれたのは...

向井田みお先生
アンダーザライトヨガスクールでヨガ哲学クラスを担当。1999年、ヨガと出会い、2005年からSwami Dayanandaのもとで、インド哲学古典経典、瞑想、サンスクリット語を学ぶ。

サンスクリット

谷戸康洋先生
2006年にwhite birch yoga group、'12年にスタジオ「fika」を設立。ヨガとキネシオロジーの融合など、ユニークなクラスが人気。本誌連載「漫画で読むヨガ哲学」を監修。

乳井真介先生
リラヨガ・インスティテュート主宰。インド政府公認ヨガインストラクター。ヨガ哲学に関する著書に『ヨーガの魔法』(バードリンク)。本誌連載「漫画で読むヨガ哲学」も監修。

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