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酢豚に入ってるパイナップルは「好き VS 嫌い」入れる理由とは?

グルメ

酢豚に入っているパイナップル、好きですか?嫌いですか?デザートではないものにフルーツが入っていることが嫌だという方は多いですよね。でも、そもそもなぜ酢豚にパイナップルを入れるようになったのでしょうか?その起源を探ってみましょう!

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酢豚にパイナップルはあり?なし?

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酢豚のパイナップル、ありでしょうか。なしでしょうか。

お肉料理にフルーツのソースがかかっていることはありますし、ほかにもポテトサラダにりんご、生ハムにメロンなど、「しょっぱい」と「甘(酸っぱ)い」の組み合わせは結構あります。

それが気にならない人ならいいですが、パイナップル自体は好きでも、お肉と一緒に果物を食べるのはちょっと……と思う方ももちろんいるはず。

そんな賛否両論な酢豚、パイナップルを入れる理由とは何なのでしょうか?

パイナップル入りの酢豚が生まれた理由

酢豚は中国の広東料理です。「酢豚」という名前は日本で定着したもので、本場中国では「古老肉(咕咾肉)」「糖醋肉」などと呼ばれます。

この酢豚にパイナップルが入るようになったのは清代。パイナップルは現在ではいつでもどこでも手に入るフルーツですが、当時は簡単に手に入るものではなく、高級食材でした。

当時清にはヨーロッパの人々も訪れており、彼らに高級感をアピールするためにパイナップルを入れるようになったのだとか。

つまり、パイナップル入りの酢豚はリッチな料理だったのです。

パイナップルを入れるメリット

お肉がやわらかくなる

酢豚以外でも、お肉とパイナップルを合わせることはあります。このふたつは相性がいいといわれていますよね。

まずひとつ。パイナップルにはブロメラインという酵素が含まれています。これはたんぱく質分解酵素で、お肉の消化を助けてくれるといわれています。

もうひとつ。ブロメラインにはお肉をやわらかくするはたらきがあります。硬いお肉をジューシーにしてくれるというわけですね。

ただこれらには注意が必要です。酵素は熱に弱いのです。調理中に投入したのではお肉はやわらかくならず、消化を助けてくれる前に効果はなくなります。肉をやわらかくするなら加熱前の生肉と合わせておき、タンパク質を分解したいのなら食べるタイミングで生のパイナップルを合わせるのがいいでしょう。

ここからわかるように、もともと酢豚にパイナップルを入れるようになったのは別に酵素の効果を期待してのことではなかったのです。

甘酸っぱい味になる

酢豚にパイナップルを入れる本来の目的というならば、こちらでしょう。唐揚げを甘酢で調理した酢豚は甘酸っぱい味が魅力。

甘酸っぱいパイナップルは、油で揚げた豚肉との相性がとてもいいのです。こってりしたお肉と甘酸っぱいパイナップルを一緒に食べることで、さわやかな味になるというわけです。

本場中国ではパイナップル以外にりんご、さくらんぼ、サンザシを使うこともあるようで、これはやはり脂っこいお肉とのバランスを意識したのでしょう。

嫌いな人も、気が向いたらパイナップルも一緒に食べてみて

酢豚にパイナップルを入れることは、一応理にかなっているとわかりました。しかし、最初は「高級感の演出」で入れられていたのですね。

それでもどうしようもなく嫌いな人は仕方ないかもしれません。ただ、「おかずにフルーツが入っているのが嫌」だった食わず嫌いの方は、ものの試しに一度食べてみてはいかがでしょうか?脂と酸味のバランスがいいので、意外とおいしく食べられるかもしれませんよ。

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