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簡単!ハッピーな脳の習慣「感謝日記」をつけてネガティブ思考から脱出

日本語・韓国語・英語・スペイン語が堪能、世界中を飛び回り、旅をしながらヨガを指導する、福岡「YOGABREEZE」のディレクターであり、NY発の「ジヴァムクティヨガ」のアドバンス指導者ヒッキーことパク ヒキさんによる連載。今回は、幸せな脳を作る「感謝日記」の漬け方や、実践された方の体験談をご紹介します。

パク ヒキ Heeki Park

ポジティブ思考な脳を作る簡単な習慣

「幸せな人生を送る知恵としてのヨガ」を実践し教えていく中で、私は師匠のシャロン・ギャノン先生とデイビッド・ライフ先生より精神を鍛えるための哲学の大切さを教えていただきました。変化や刺激、矛盾も多い現代社会を生きる中で、ヨーガ・スートラ、ハタヨガプラディピカ、バガヴァッド・ギーターなどインドの古典からすこしずつ興味を持ちはじめ、数年前から学びの領域を現代の心理学(特に肯定心理学)に広げていきました。

ヨーガ・スートラ
ハタヨガ
バガヴァッド・ギーター

きっかけになったのは、2006年からハーバード大学でそれまでに不動の人気だった経済学入門講座を抜いて人気講座となった肯定心理学のタール・ベン・シャハール教授の著書を読んだことです。健やかな心身、自分の身のまわりに起きることをポジティブに受け入れながら幸せな人生を送るために、何が必要でどうすれば良いのか。ヨガを実践していく中で簡単な心理学的アプローチを実践し、納得したものを生徒さんたちに紹介してきました。

今回のコラムでは、肯定心理学から学んだ幸福な人生を可能にする実践法の一つ、ポジティブ思考な脳を作る簡単な習慣をご紹介しようと思います。

これは子供でもできるほどとても簡単で、かつ、日常的なストレスと向き合う効果的な方法です。私自身も実践してみて納得し生徒さんたちにもおすすめしており、実際にとても良い反響を得ている方法でもあります。

その方法とは、毎日「感謝日記」を書くことです。

ある研究結果によると、感謝日記を一週間続けると上機嫌になり、憂鬱感が減り、その効果が半年以上持続するといいます。これは今までにテストを得たすべてのセルフセラピーの中で最も簡単で効果的な方法だったそうですが、なぜこの簡単な方法がこんなに効果的だったのかまだ学者たちも正確な理由は解明できないそうです。

ハーバード大学心理学博士号を持つリュー・シアン氏によると、「私達の大脳は肯定的な経験より否定的な経験をより鮮明にきおくする傾向がある」そうです。その日にあった楽しく嬉しかった事を振り返る行動が、再び記憶を呼び起こす効果に繋がり、結果的にこの状況が繰り返されることで肯定的な思考の繋がりが強くなるのではということでした。
リュー・シアン博士はこの感謝日記を100日間続ける事をフェイスブックやインスタなどで呼びかけ、世界中の参加者から沢山の反響を得たそうです。

「感謝日記」のやり方

「感謝日記」のやり方はとても簡単です。

① 気に入ったノートをベッドの横に用意する

② 寝る前にその日に起きたことを振り返って、順調に進んだことや以外に嬉しかったことはなにがあったのか、ありがたいと思う人や出来事がなかったのかを考えてみる。どんなに些細なことや抽象的なことだとしてもなにか感謝すべくことと思えるのであればそれを記録する。読む人は自分だけなので簡単に書き留めても大丈夫である。

③ 就寝する

私自身もこの感謝日記を実践してみて、良い変化を感じたので、今年2月、ある日のレッスンで生徒さんにご紹介したことがありました。すると、ちょうど一週間ほど前、100日間感謝日記を実践された生徒さんから100日間感謝日記をつけたあとの感想を書かれた感謝の手紙をいただきました。

今年還暦になられるその生徒さんは話し方や振る舞いがとてもお上品でお洋服のセンスも抜群。いつもステキな笑顔でスタジオにいらっしゃって、時には美味しいものをスタジオのスタッフにおすそ分けして頂いたりとしておりました。

一見、なんの悩みもなくハッピーな方かと思われたのですが、実は数年前旦那様が他界なさって、息子さんと二人暮らしだったのが、その息子さんも就職で出ていかれたため、それから人生初めての一人暮らしとなり淋しい気持ちでいっぱいだったそうです。色々と大変な中、ヨガスタジオには一生懸命足を運んで頂き、ヨガとマインドフルネス瞑想のレッスンをバランス良く受けて頂いてました。そして「感謝日記」を紹介したその日からすぐ帰り道にお気に入りのノートを購入し早速その日のよるから感謝日記をつけ始めたそうです。

すこしその生徒さんから頂いた手紙の内容から抜粋してご紹介しますね!

「私は初めてのひとり暮らし、2ヶ月目でした。寂しい一人の時間にとらわれて、いろいろなことが見えずにいたように思います。感謝ノートを書き始めると、本当はたくさんの感謝することがあるにもかかわらずに、自分に無いもの、無くなってしまったことに気持ちが行ってしまい、自分が持っているもの、たりている事を忘れてしまっていました。

少しずつ、ときが過ぎて行くうちに、それに気づき、心の中いっぱいに幸せになってきました。ひとりの食事もひとつ、ひとつ味わえている自分。書いていると、この幸せな心がずーっと続いて、自分には足りていることがこんなにたくさんまわりにある事を忘れないでいれます。

ヒキ先生にはいつもいつもお知恵を頂き、生きていく上で有り難く、側で道を照らして頂いている明かりのようです。
本当にありがとうございます。そしていつも優しい大好きなヨガブリーズに行けている事に感謝しています。
心よりお礼申し上げます。」

この手紙を頂いた日、私もとても嬉しく感謝の気持ちでいっぱいになり、自分の感謝日記にこの事を書きました。
皆様も今日からお気に入りのノートを買って、幸せな思考を作る習慣、感謝日記を初めてみませんか?

ライター/パク・ヒキ
福岡YOGABREEZEディレクター。NY発ジヴァムクティヨガのアドバンスティーチャー、瞑想指導者、E-RYT500。2008年に師匠のジヴァムクティヨガの創始者、シャロン・ギャノンとデイビッドライフ氏に出会い、ヨガとは「する」ものではなく、ヨガマットの上と外の両方で自分と内面と外面、自分自身と周りとが「調和する生き方を経験する」事だということを学ぶ。現在は。YOGABREEZEを拠点に、国内外のヨガカンファレンスやイベントでヨガ講師として活躍している。 Instagram: heeki park

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