最近では防水のスマホも増えてきて、お風呂や水場で活躍することも多くなりました。でも、タブレットの方はまだまだ防水対応機種は少なく、iPadも防水には非対応です。そこで今回は、iPad・Androidタブレットを防水化するケースのご紹介します。
北島 圭介/Test by 家電批評編集部
お風呂でゆっくり動画鑑賞…タブレットの幸せな使い方です
ゆっくりとお風呂に浸かりながら、YouTubeを観たりHuluを観たり。仕事や日々の疲れを癒やしてくれるひとときです。
iPhoneが防水対応になったことで、スマホで鑑賞派も多いと思いますが、タブレットの大画面も捨てがたい魅力。
でも、防水対応のタブレットは種類がありません。
HUAWEIから防水タブレットが出ていますが、いろいろな懸念があります…
iPadも防水には対応していません。ということで今回は、iPadやAndroidタブレット端末をお風呂で使えるようにする、「防水ケース」を比較テストします。その前に選び方のポイントを解説します!
お風呂で使うならまずケースの「防水保護等級」をチェック
iPadや大半のタブレットは防水ではないので、ケースの防水力は最重要。防水性能は「IP規格」という国際規格で決められています。例えば、防水性能をもつiPhone XS/XS Maxは「IP68」に適合しています。
「IP68」
という表記の、左の数字6が防塵性能の保護等級(0~6)、右の数字8(0~8)が防水性能の保護等級を示します。つまり、最高レベルの「IP68」の場合は、「防塵構造で水面下での利用が可能」という意味になります。
防水性能は「6」まで水をかけられるテスト、「7」から「水面下・15㎝~1m、30分間」のテストになるため、水没する可能性のある環境では、防水の等級が「7」以上のものを選ぶといいでしょう。なお、防塵テストをしていない場合、省略を示す「X」を入れ「IPX7」「IPX8」といった表記になります。お風呂で使う場合はこちらでも問題ありません。
ケースは大きく分けて「ハード」「ソフト」二種類
防水ケースには「ハード」「ソフト」の二種類があります。
本体にぴったりはまるハードな素材でできていて、防水性だけでなく耐衝撃性も高まるタイプです。基本的にはiPadの各機種ごとに作られているので、どのiPad用のものか確認する必要があります。使っている機種に合うケースがあるなら、タッチの操作のしやすさの点でこちらがおすすめです。
ビニールなどで作られていて、セットすると多少隙間ができるタイプ。アウトドア用にストラップがついていることも多いです。Androidタブレットの場合は基本的にこのタイプから選ぶ形になります。とはいえソフトタイプもiPad用に作られているものが多く、何でも入るというわけではないので、タブレットの大きさが何cm×何cmかを把握して選びましょう。
コスパ重視ならジップロックでOK昔ながらの定番ワザです
本題に入る前に、ちょっとしたライフハックをご紹介。手軽にタブレットを防水化させる方法としてジップロックを利用する方法があります。
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実勢価格:710円
サイズ:W268×D0.0.6×H273mm
スマホが防水対応していなかった時代の定番ワザです。家庭にも置いてあることも多いので、ケースを購入するよりも、かなり低いコストで防水対策ができます。
浸水検証は問題なくクリア。塗れた状態だとどうしても画面は見にくくなりますが、タッチ操作は難なくできました。上記ケースの種別でいうと、究極の「ソフトタイプ」になりますね。
画面の見やすさや、もっと安心感を求める人には防水ケースがおすすめ。
ということで、テスト方法の紹介です。
「浸水しにくさ」と「タッチ操作」選びのポイントはこの2点に注目
まず大前提としては重要となるのが「浸水しにくさ」です。実際、規格に適合した防水ケースのはずなのに、開封時のことは考えられていないのか、濡れてしまう製品もありました。
▼[ポイント1]浸水しにくさ
テストでは防水ケースに入れたiPadを水中で30分放置。水に沈めたあとの状態をチェックしました。なお、今回のテストは10センチ程度の深さに沈めて防水性を検証しています。風呂の底まで沈めたり、海水で行ってはいないのでご注意ください。
▼[ポイント2]タッチ操作のしやすさ
これも意外に差がつくポイント。濡れた状態でもタッチ操作やスワイプなどに反応するかが重要です。また、逆に反応が良すぎるのも問題で、水滴などで誤作動を起こさないかも同時にチェックしています。
それでは、このテスト結果を基にしたランキングに入っていきましょう。