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ヨガの権威たちが実践するストレスから解放される7つの方法

私たちの生活は、ストレスにまみれている。街の騒音も、毎日の通勤や仕事、ストレスを感じる要因は、そこかしこにあふれている。そんな毎日を過ごしていると、ヨガの練習も先延ばしにして、気づけば数日経っていたなんてこともあるのでは。SNSをチェックしたり、テレビを流し見しているちょっとした空き時間。そんなわずかな時間でもできる、心を安らげるヒーリングタイムに変えるコツを、アメリカのヨギたちに聞いた。

ヨガジャーナルアメリカ版

1.1日を気持ちよく始めよう

昨日の成功を褒め、今日を前向きに過ごせるように、毎朝の儀式を決めよう。「毎朝、真っ先に朝の儀式をしないと、その日は疲れてしまうんです」。コロラド州ボールダー在住のヨガティーチャー、エイミー・イッポリーティはこう言う。「朝の儀式をすれば、大切なのは自分の人生を愛することだって思い出すの。新しい1日とその日のさまざまな重圧に前向きに臨むことができるんです」
彼女の朝の儀式はこうだ。「ペンとノート、気持ちを奮い立たせるようなカードを一組用意して、瞑想用のクッションに座ります。キッチンの椅子に座ることもあります。しばらくじっとしていて、心を通じて呼吸をしているとイメージします。息を吸うたびに、大好きなものや心から感謝していることを思い浮かべます。飼っている猫や、自分の車、仕事、家族……何でもかまいません。何回か呼吸したら、心に浮かんだものをメモします。次に、カードを一枚選んで、描かれている絵やメッセージを心に取り込みます。最後に数分間、瞑想をして儀式を終えます。それから、ウジャイ呼吸をして、どんな1日を過ごしたいか考えます」

ウジャイ

2.笑顔を絶やさない

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(Photo by MICHEL A RAVASLO/STOCKSY)

ほとんどの人は、アーサナといえば、手足、背骨、頭、胴体の位置を正確に決めるポーズのことだと思っている。ヨガの練習で忘れられているのが顔だ。「笑う」というシンプルな行為がマットの外でいかに有効なのか、私たちは考えない。「笑うことは、自分を変えるためにできる最も効果的な方法のひとつです」。アメリカ・ヴィ二ヨガ・インスティテュートの共同設立者であるミルカ・クラフトソーは言う。「笑ってみましょう。そして、ポーズをつくるときも、笑顔のことを思い出しましょう。特に幸せだと感じていないときでも、笑顔をつくれば元気が出ます。脳は自然な笑いとつくり笑いを区別できないんです」

アーサナ

いくつかの研究が、クラフトソーの言葉を裏づけている。笑顔をつくれば、表現と感情のフィードバックループから安らぎと喜びの感情が生まれるということを示している研究もある。ぜひ試してみてほしい、とクラフトソーは勧める。そして、周囲の人との間にいかに親密な感情が生まれるか感じてほしいと言う。「最悪な日でも、自分の周辺に存在するあらゆる幸せの種に気づくようになりますよ」

3.マントラを唱えて心配事を吹き飛ばす

1日のどのタイミングでも、何かに圧倒されて途方に暮れることがあったら、 このシンプルなヴィンヤサを試してみよう。ヴィンヤサを指導するのは、クリシュナマチャリアに師事し『Yoga for Body, Breath, and Mind』の著書があるA.G.モハンだ。まずターダーサナ(山のポーズ)で立ち、胸の前で合掌する。吸う息で、動きに合わせて静かにオームと唱えながら、両腕を頭上に上げてウールドゥヴァハスターサナ(手を上にあげるポーズ)になる。次に息を吐きながら、静かにナマハと唱えながら、両手を床に下ろしてウッターナーサナ(立位前屈)になる(ナマハとは概ね、それは私に関することではない、と訳すことができる)。深い呼吸を続けながら、この動きを10回繰り返す。

ヴィンヤサ
クリシュナ
ターダーサナ山のポーズ
オーム
ウールドゥヴァハスターサナ
立位前屈

モハンはこう説明する。「オームと唱えるときには、最高の自己とつながり、あらゆる困難に立ち向かい問題を解決する能力とつながっていることをイメージします。そして、ナマハと唱えるときには、大いなる力に身を委ねて、あらゆることを引き受ける義務はないことをはっきり自覚しましょう」。10回繰り返したら、少し時間を取って、人生が次にもたらすものが何であっても、それを存分に生きることを誓おう。

オーム

4.音楽をかけよう

「音楽は薬です。私はいつも音楽を処方します」。ニューヨーク市で統合医療を行う医師のフランク・リップマンはこう語る。体は周囲のリズムの影響を受ける。海辺や田園地方に住んでいる人にとっては好都合だが、都市部に住んでいて、サイレンや甲高い音、大きなクラクションの音、あるいはショッピングモールの騒々しさに囲まれて暮らしているとすれば、これは困ったことだ。

「 体の中と外のリズムは結びついているんです」とリップマンは言う。気持ちをリラックスさせるリズムと同調するには、1分間60ビート前後の曲をかけるとよい(リップマンのお勧めはボブ・マーリーだ)。リップマンはこうアドバイスする。「目を閉じて、聴こえてくる音楽をはっきり意識しましょう。音楽が体のさまざまな作用に影響を及ぼすようになりますよ」

呼吸がゆっくりになり、心拍数が低下し、気持ちが落ち着く効果が期待される。

5.世界を取り込もう

「健康、集中力、心の平静といった瞑想の効果を得るために、毎朝厳密に5時に起きて瞑想用のクッションに腰掛ける必要はありません。身の回りのことに注意を払うだけでいいんです」。

ニューメキシコ州アルバカーキにあるアーユルヴェディック・インスティテュートの創設者、ヴァサント・ラッドはこう言う。「耳に入ってくる音に注意を向けて、完全に聞き取ろうとしてください」。犬の吠える声、お店の中で響く赤ちゃんの泣き声、風にそよぐ木の葉の音など、あらゆる音を聞くのだ。このように雑音を遮断するのではなく、「耳に入ってくる音や目に見えるものを、意識の奥深くに浸透させます。すると、心の内に真の平静と静寂がもたらされます」と、ラッドは語った。

6.寝る前に自分にご褒美を

寝る前に気持ちを落ち着ける儀式をすれば、その日と決別して休息を取る時間だということを体にも心にも知らせることができる。ヨギにしてオーガニック料理のシェフであり、『Easy Green Living』の著者でもあるレネ・ルークスは、1日の終わりに手作りのオーガニックオイルで顔をマッサージすることを勧めている。小さなボトルにアーモンドオイル60㏄を入れ、ラベンダー、カモミール、ローズの精油をそれぞれ2滴ずつ加える。静かに振った後、6 ~ 8滴を手のひらに取る。両手をこすり合わせてオイルを温め、その香りを嗅ぎながら呼吸をする。次に、首と顔に手のひらを当てて、上に向かってやさしくマッサージする。親指を使って、髪の生え際に向かって頬や額を引き上げて、目立ったシワをやさしく伸ばそう。額と口の周りは特に念入りに。「毎日セルフケアをすると心に誓うことが、深い癒しをもたらしてくれます」とルークスは言う。

7.至福の一杯を味わおう

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