そのままでもおいしい食材を「漬けることでさらにおいしくできないか」を目指している「漬けるだけ」シリーズ。実際に漬けてみること新たな発見が多く、味の広がりが見つかります。これまでにmacaroniでご紹介した、漬けるだけレシピをまとめてみました。
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1. 漬け物以上サラダ未満「きゃべつ×ポン酢」
キャベツは一年中スーパーで安く手に入る優秀選手。そんなキャベツを身近な調味料・ポン酢に漬けてみました。旬の季節は、より甘い春キャベツを使用するのがおすすめですよ。
浅漬けとも違う、ポン酢特有のさっぱり感と旨みが甘いキャベツに染みわたり、サラダのような、お漬物のような……とにかく新感覚のおいしさです。
味としては和風コールスローのようなイメージなので、パンにのせてマヨネーズをかけて焦げ目がつくまで焼いてみました。仕上げにブラックペッパーをかければ、シャキシャキ食感が楽しいきゃべつトーストの完成です。
身近な食材だからこそ、すぐに試したくなるお手軽な漬けるだけレシピです。
2. 禁断の組み合わせ「合法ハーブSHISO×卵黄」
夏に大量発生する大葉をおいしく食べようと、ここ数年夏の定番になりつつある「合法ハーブSHISO」。これだけでも充分中毒性がありますが、どうせ漬けるなら卵黄も一緒に……ということで誕生したのが、豪華版の「合法ハーブSHISO×卵黄」です。
同量のごま油としょうゆに、スライスしたにんにく、大葉、卵黄をひと晩漬けるだけの簡単レシピです。醤油に漬ける分、大葉の色が黒くなってしまうのはご愛敬。味は間違いないのでご安心を!
漬けだれをたっぷりと絡めた大葉を、卵黄とともにアツアツごはんにオン!もうこれは、食べる前からおいしいのがわかる組み合わせですが、予想をはるかに上回ります。
にんにくのパンチが効いた合法ハーブSHISOに、まろやかな卵黄がとろりと絡んで、お口のなかが天国に。においが気になるので、お出かけ予定がない週末に、思い切り楽しみたいB級グルメです。
3. シャキシャキ食感「ごぼう×めんつゆ」
春先に出回る新ごぼうは、いつものごぼうよりずっと甘いのが特徴。この特徴を生かすべく、さっと湯がいて丸ごとめんつゆに漬けて、新感覚のきんぴらごぼうを作りました。
ささがきにする手間もなく、炒めないのでぐんとヘルシー!しかもまるまる一本漬けるので、ごぼう本来のシャキシャキ感が楽しめて、これはクセになりそう!
鷹の爪でピリ辛味に仕上げているので、意外にもごはんが進む進む!さっとゆでてめんつゆに漬けるだけなので、常備菜としても申し分ない簡単さですよね。
箸休めとしてシャキシャキ、お弁当のおかずとしてシャキシャキ。丸ごとだからこそ味わえるシャキシャキ食感にきっと魅了されることでしょう。
4. アジアンTKGがクセになる「卵黄×ナンプラー」
実は当初、おっかなびっくりだったのが「ナンプラー×卵黄」。強烈なにおいで有名なナンプラーに卵黄を漬けるのは、におい問題を含め多少の不安がありましたが、できあがってみるとそんな不安もどこへやら。大成功でした。
瓶に入れた卵黄に、かぶるくらいのナンプラーを注ぐだけ。あとは冷蔵庫でひと晩じっくりと待ちましょう。取り出しやすいように浅い瓶に入れることをおすすめします。
ひと晩漬けた卵黄は、ナンプラーがしみ込んだような濃いオレンジ色に変化していました。箸で持ち上げても膜が破れることはなく、絶妙な硬さにゆでたようなもっちりとした食感です。
さらに不思議なことに、漬ける前と比べてナンプラーのにおいがマイルドに変化。詳しいことはわかりませんが、とにかくナンプラーの臭みがまろやかで、とても食べやすくなるんです。アツアツのごはんにのせてブラックペッパーをガリっと挽けば、一気にアジア顔なTKGの完成です。これはハマる味ですよ。
5. 旨みの症状効果「梅干し×ポン酢」
たたいた梅肉を調味料として使うことはあっても、案外丸ごとの梅干しを漬けるってないですよね?そんな意外なところを付いた梅干しポン酢漬けの、旨みの相乗効果がすごかった!
作り方はシンプルに、ポン酢に梅干しをひと晩漬けるだけ。梅は甘さや大きさ、赤しその有無などいろいろありますが、お好みのもので漬けてくださいね。
そもそもおいしい梅干しを、出汁の旨みが効いたポン酢に漬けておいしくならないわけがない!意外にもひと晩ポン酢に漬けた梅干しは、酸味の角が取れてまろやかになり、旨みが倍増していました。これは発見!
さらに、漬け込んだ梅干しだけでなくポン酢も調味料として使えるので、たたいた梅と合わせてパスタに和えれば、暑い夏でも食べやすくさっぱり仕上がりますよ。