「婚活に疲れた……」と思っている女性はいませんか? 婚活パーティやアプリ、合コンなどがんばるものの、どれもうまくいかない……。そんな状況ってつらいですよね。この記事では、婚活で気持ちが「疲れた時」の対処法について、ライターの仁科友里さんに解説してもらいました。
仁科友里
少し前の話ですが、都内にある心療内科が婚活外来をもうけたそうです。婚活が原因で、心のバランスを崩し、「眠れない」など体調不良を訴える人が増えたからなのだそうです。
それでは、どうして婚活が人間にダメージを与えるのでしょうか? それは婚活が、みなさんが初めて直面する「自由競争」だからではないでしょうか。
多くの人がこれまで経験してきたであろう、受験や就活。思い出してみれば、これも大変だったでしょうが、実は平等な部分もあります。
受験も就活も「この日に試験をします」ということは周知の事実ですから、その日にむけて、自分の力がマックスになるよう配分をすればよいのです。
受験の場合は点数で合否が決まりますから、模試を受ければだいたいの自分の実力はわかるでしょう。就活も同じで、この企業は、〇〇大学出身者が多いというように、ある程度の道筋はついているものです。
しかし、婚活というのは、いつはじめて、いつ終わりにするのかは個人の裁量にまかされています。男性がどんな女性を求めるかも、はっきりしているようでしていません。AさんBさんに好かれてしまう女性もいれば、両方の男性にお断りされてしまう女性もいます。
何をやればいいのかがはっきりしているなら、努力のしがいもあるでしょう。しかし、実際は「何をどうがんばればいいのか、わからない」「なぜ断られたかわからない」という状態ではないでしょうか。
精神的なストレスがたまって、心療内科に駆け込む人がいても、おかしくないでしょう。
婚活や恋愛に疲れを感じがちな女性の特徴とは?
婚活に対する認識が甘い
結婚という大きな決断をするためには、時間がかかります。
婚活は恋愛とはちがうため、「彼氏ができる」「好きな人ができた」とは次元がちがう問題なのです。婚活がうまくいかない独身女性は、総じて婚活を甘く見ています。
私は、婚活は「3年かかると思ってください」とお話ししています。結婚を考えられる彼氏を作るのに1年、交際して1年、結婚できるタイミングが来るまでに1年です。
もちろん、これよりもっと短い場合もありますし、時間がかかることもありますが、計画的に婚活をとらえる習慣がないと、精神的なダメージがたまりやすくなるでしょう。
結果が出ない
がんばっているのに、結果が出ない、たとえば彼氏ができないとか、交際が続かないというのであれば疲労感、徒労感が出てくるのは当然です。
ご縁といわれるものは、ある程度の失敗を経てたどりつくものですから、どんと構えることも必要です。場合によっては相手に不必要なものを求めていないか、考え直すことも必要でしょう。
婚活や恋愛を“競争”だと思っている
交際3カ月で結婚する人もいれば、5年交際して結婚する人もいます。
その「それぞれの道をたどったうえで、結婚するにいたる」ことを“ご縁”と呼ぶのですが、「早く結婚した人が勝ち」「恋愛していない人は負け」といったように、“勝ち負け”で判断するタイプだと「私は負けている」「人が私を笑っている」ように感じられて、疲労感が増すでしょう。
男性に対する決めつけが強い
「こういうタイプの男性がいいな」という理想を持つことはいいことですが、「こういうタイプじゃないとダメ」と考えるようになると、自分のターゲットが少なくなり、相手が見つかる可能性は低くなります。
また「〇〇業界の男性は、こういう人」といった具合の“評論家”的な言動も注意したいところです。単にたまたま会ったその人と合わなかっただけなのに、「〇〇業界の男性はダメ」というように決めつけることで、可能性を放棄してしまうからです。
自分に対する思い込みが強い
たとえば、5人の男性と会ってみて、どうもピンとこないとします。その時にまったくダメージがない人もいれば、「私は結婚なんてできないのでは……」と落ち込んでしまう人もいます。後者が典型的な「思い込みの強い人」です。
婚活はみなさん自身が営業ウーマンとなって、自分という商品を売り込む場です。「この商品はいまいちです」とおどおど言う営業ウーマンから、商品を買いたい人はいませんよね? 欠点のない人はいないわけですから、なぜ自分に自信が持てないのか、そこに向き合ってみるといいでしょう。