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人づきあいが疲れる……。敏感で繊細な人が自然体でいるために

ライフスタイル

大人数の飲み会や初対面の人が集まる場所がどうにも苦手。他人の気持ちを察しすぎて気疲れする。友人と会うのは楽しいけれど、ひとりになるとホッとする。人嫌いとまではいかなくても、人づきあいに苦手意識を持つ人は少なくありません。いわゆる内向的な人は、どうすればラクになるのでしょうか。人づきあいがちょっと苦手な人が、自然体でいられるための方法を、心理学者の平松隆円さんと考えていきましょう。

平松隆円(化粧心理学者)

傷つきやすい

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相手に悪気がなかったり、普通の人なら気にとめないような言動でも、感覚処理感受性が高い人にとっては“大きな刺激”です。そのためちょっとしたことで傷ついて、仕事に行くのも嫌だと感じることもあるかもしれません。

自信がもてない

明るい場所や大きな音が苦手、集団が苦手、傷つきやすい……これらのさまざまな特徴のせいで、悩みやすく、自分に自信がもてなくなることもしばしばおこります。

もっとラクに生きるために、“順応的敏感さ”を育てていく

では、そういった人がもっとラクに生きていくために、どんな対処法が考えられるでしょうか。

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てっとり早いのは、“強い刺激から自分を遠ざける”ことです。たとえば大人数が集まるところには行かない、大きな音が聞こえないようにイヤホンやヘッドホンをして自分がリラックスできる音楽を流す、など。ただこの方法は、根本的な解決にはなりませんよね。

研究でもいわれているのですが、“順応的敏感さ”を育てていくことで、感覚処理感受性の高さを克服できる可能性があるといわれています。

またまたむずかしかったかもしれませんね。具体的には、たとえば自分がリラックスできる好きな音楽を聴く、おいしいものを食べる、好きな香りに包まれる、芸術鑑賞するといった行動を、じょじょに刺激の強いものにして、慣れていくということです。

今回は、人づきあいが苦手というという問題を、”感覚処理感受性“の視点から考えてみました。もちろん、人づきあいが苦手な理由というのは、ほかにも考えられます。それについては、別の機会で紹介しますね。

(平松隆円)

※画像はイメージです

平松隆円さんの著書『黒髪と美の歴史』(角川スフィア文庫)が、7/24(水)に刊行されます。平安美人の長くまっすぐな黒髪、江戸時代の華やかな結髪とかんざし、モダン・ガールのショートカット……なぜ黒髪は「美しい」の? 垂らし、束ね、結う……女性の髪形から、“日本の歴史”を振り返ります。

黒髪と美の歴史
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