仕事でミスをして落ち込んだり、職場の人間関係がうまくいかず気が滅入ったり……そんな困難を乗り越えられなくて悩むことはありませんか? この記事は、職場でどんなことがあっても心が折れない、打たれ強い人になるため、強いメンタルを持つための考え方や行動について、OLコラムニストのぱぴこさんに解説してもらいました。
ぱぴこ
仕事で心が折れることはありますか? 私はめちゃくちゃあります。
Twitterやブログなどで吠えているので、私はおそらく「強い人」に見られがちだと思いますが、自身で「打たれ強いな」と思うことはありません。
ある面では打たれ強い部分もありますが、ある面では弱い部分もあります。
弱わっているときや打たれて凹んでいるときは、「何者にも負けぬ力が……鋼のような心がほしい……!」と少年ジャンプの主人公ばりに願うこともあります。
「とにかく強くあればよい」かというとそうでもないというのが私の持論ですが、仕事をしていく上で、細かいことにいちいち傷ついて凹むというのも精神衛生上よろしくありません。
今回は「反省と自責のバランス」を裏テーマに、仕事上必要な「打たれ強さ」を確認していきましょう。
打たれ強い人に共通する考え方や行動の特徴とは?
「打たれ強いな」と人を評するとき、どんな特性を見るかを考えてみましょう。
「動じていない」「切り替えが早い」「失敗を引きずらない」など、実際にはどうかはわからないものの、このような特徴を持つ人を見かけると、「強いな」と思います。
(1)信念がある
打たれ強い人に共通する特徴は「信念がある」です。
自分自身が「これだ」と思うコアがあるからこそ、多少の批判や失敗に対しても、気にせずにいられる。
要は、目先の細かい事柄よりも、もっと大きな目的と目標を見据えているため、失敗や障害の大きさの捉え方が変わるのです。
100kgの人の1kgと、50kgの人の1kgは、同じ1kgでも割合がまったくちがうように、信念を持って仕事に取り組んでいる人にとっては、目先の失敗などは些末な事柄になるのです。
(2)失敗しても、批判されても堂々としている
(1)でも触れましたが、「失敗を恐れない」「失敗しても過剰に落ち込まない」という点は、打たれ強い人の特徴ではないでしょうか。
多くの人は「それってちがうのでは?」と指摘されると萎縮してしまいます。
しかし、打たれ強い人は指摘そのものに凹まずに、指摘の内容に着目し、改善できる点が見つかったことをポジティブに捉えます。
その姿は堂々としているように見えますし、周囲から見て「動じない人」に見えます。
(3)慣れている
正直、「慣れ」はあります。
失敗・批判・注意などをよく受けていた、厳しい上司の下にいたような特殊な環境で訓練を積んだ人は、ちょっとやそっとのことで心が動かなくなります。
これは戦場で戦う兵士が心を守るために、人間的な感情を捨て去る訓練を受けることに似ています。
「傷つく」「凹む」などといった感情の揺れ動きに対する感度を意識的に下げることで、ちょっとやそっとのことに動じない人を作ることができます。
(4)気分転換の方法を知っている
職場で凹むことがあって引きずってしまうということは、凹む原因の事柄に脳のリソースを取られているということです。
ほかのことを忘れるくらい没頭する趣味や気分転換方法を知っている人は、気分が落ち込んでも「これをすれば大丈夫」と思うことで切り抜けることができます。
ジムで運動する、好きな映画を見る、ゲームをする、読書をする……なんでもいいですが「何か別のことに集中して切り抜ける」という方法は有効です。