風水には方角が関係しているということは、なんとなく知っているのではないでしょうか。風水における方角が示す意味とは、またその方角の見方とは。占い師・ライターの大柴あまねさんに教えてもらいました。
大柴あまね
住環境は良くも悪くも住む人に影響を与え、運気に直結します。つまり見直せば良い変化が得られるのです。
風水では部屋の間取りやそれぞれの方角と相性の良いインテリアにすることで、運気を上げられると考えます。
身近な住環境を、風水を通して見直してみましょう。
風水における方角の役割
風水というとコンパスで方角を見ている印象の方も多いはず。それだけ方角を重視しているのです。
風水における方角はどのような意味や使い方があるのか、こちらで解説していきます。
五行思想における方角
五行思想とは、陰陽五行説という風水の基本となる考え方です。すべてのものは「木火土金水」という要素と「陰陽」という要素から成り立っていて、このどれかに分類することができます。方位にもこれが当てはまります。
五行の中には相性があります。相手の力を生かしていく良い関係を「相生関係」、お互いを打ち消しあう悪い関係を「相剋関係」と呼びます。
特定の運気を高めるためには方角の持つ運を上手に使い、その方向へ移動したりアイテムで強化したりします。
方角と色の関係と組み合わせ
風水では、方角を8つに分けて考えます、これを八方位と呼びますが、それぞれの方位は人間のように個性を持っています。
また八方位は五行に分類されていますので、相性の良し悪しや特徴に合わせた色も当てはめられています。
この方角同士の相性を利用して運気を高めたり、足りない運を補ったりして、バランスが整うように活用します。
風水における方角の持つ意味
風水における方角の意味と、それぞれの相性の良い色や運気を高めるアイテムを紹介します。
北「厳しい冬」
水の気を持つ北は、季節でいうならば厳しい冬。気が冷えてしまうため、運を温めることが大事です。
優しく温かみのあるクリーム色やピンクをインテリアに取り入れましょう。毛足の長いマットや柔らかい色味の間接照明が向いています。
北東「高い山」で「鬼門」
土の気を持つ北東は、高い山を意味します。
背の高いインテリアは相性が良く、大きな観葉植物も運気アップに役立ちます。
変化を起こす方角でもあるので、汚れていると悪い方へ変化しやすくなります。
収納棚や空気清浄機を置いていつも清潔に保ちましょう。
またこの方角は鬼門でもあります。悪い気の出入りがあるので、トゲのある植物を置いて邪気を寄せ付けないようにし、盛り塩をして気を清浄に保ちましょう。
東「仕事運を象徴」
東は木の気を持つ方位で、仕事運や発展運を象徴します。
水色や青など水の気を持つ色を使うと運が育ち、物事が発展しやすくなります。
また音や電気、電波に関する物と相性が良いので、AV機器やパソコン、テレビなどを置くのがおすすめ。