ハングリー精神が強すぎると……
そんなハングリー精神ですが、困難に打ち勝って勝利を手にしたり、逆境から這い上がるというポジティブさの反面、他人を蹴落としたり、周囲の調和を乱したり、ガッツく感じをうっとおしいと感じられたりと、ネガティブな側面もあるかもしれません。
基本的には、ビジネスの世界でも、スポーツの世界でも、ハングリー精神があって悪いことはないでしょう。ただ、ハングリー精神の源泉でもある「向上心」があまりにも強すぎると、どんなに成功しても現状に満足することがないので、心が安まることはないかもしれませんね。
ときに、周囲に迷惑をかけることも……?
ハングリー精神が強い人が、自分の心が安まらないというのは本人の勝手ですが、時にはそれで周囲に迷惑をかけることもあるでしょう。
たとえば、目標の実現に向けての努力を周囲にも強いることがあります。他人を蹴落としてまでということはないでしょうが、逆に周囲がついていけなくてうんざりするということもあるかもしれません。
ハングリー精神は、もともとは貧しく恵まれない環境から脱出するために必要な強い気持ちでしたが、今では、向上心や意欲的な態度と考えたほうがわかりやすいかもしれません。ですが、それも強すぎると、必ずしもいい効果ばかりが期待できるというわけでもなさそうです。なにごとも、“適度”というのがポイントなのかもしれませんね。
(平松隆円)
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