今や日本各地で起きている災害。もしもの時に備えておきたいのが「非常食」です。水や主食を中心に揃えてしまいがちですが、食べ物のバリエーションは広い方が飽きずに食べられます。さらに甘いものがあれば満足度がアップ! そこで今回は、非常食のごはんのお供としての「おかず」、そして「スイーツ」厳選16製品を食べ比べてみました。
高瀬 央樹/Test by MONOQLO編集部
まずこれだけは押さえておきたい非常食の基本
災害が起こると、電気やガス、水道などのライフラインが寸断されてしまうことがあります。場合によってはスーパーやコンビニも営業を停止してしまうこともあり、いつも通りの食事ができなくなってしまいます。このような"もしも"の事態の助けとなるのが非常食の備えです。非常食は美味しくない、というイメージがあるかもしれませんが、近年は美味しい製品が続々登場しています。まずは押さえておくべき非常食の基本をおさらいしましょう。
[基本1:食べたら買うを習慣化]
非常食は「ローリングストック」で賢く備蓄しておきましょう。非常食と意識せずに普段使いし、食べたら買い足すことを習慣化しておけば、期限切れの心配がありません。
[基本2:普段使いできる水を用意]
食料同様に重要なのが水。長期保存可能な水もありますが、お値段は高めですよね。水はネット通販でかなり安く買えるので、まとめ買いするのが正解。お安いペットボトルの水を、備蓄水かつ普段の飲料水として使うのが賢い方法です。
[基本3:ストック量の目安は72時間分]
被災してから支援物資が届くまでは約72時間といわれています。そのため少なくても3日分のストックを用意しておきましょう。
非常食の基本をおさらいしたところで、常備しておきたいごはんのお供「カレー」「おかず」と「スイーツ」をご紹介したいと思います。
長期保存できる非常食のカレーは温めなくても食べられます
非常時の主食として、ごはんやパン、カップラーメンなどを準備していることと思います。ごはんをストックするなら、一緒に備えておきたいのがレトルトのカレーです。
レトルト食品代表のカレーにも長期保存用があって、温めず食べられるものも多くあります。でも、気になるのは味とコスパ。そこで、温めなくてもおいしく食べられる、非常食用のレトルトカレー・シチュー5製品を食べ比べてみました。
①温めずにおいしく食べられるカレー職人は味もコスパも大満足!
グリコ
温めずにおいしく食べられる
カレー職人 中辛 3袋入り
実勢価格:379円(1食あたり約126円)
内容量:170g×3
保存期間:36カ月
※Amazonは3袋×3パックの商品ページになります
▼テスト結果
総合評価:S
グリコ「温めずにおいしく食べられる カレー職人 中辛 3袋入り」はスパイシーさがしっかり感じられて味にも満足ですが、何より1食あたり130円以下というコスパのよさが魅力です。
出汁が控えめでピリッと辛味が感じられる、カレー好きもうなずける味わい。スパイシーなので子ども用というより大人向けです。
長期保存だけどしっかりウマい! 170gという量は1食分と考えると十分なので、万一のために数セットをストックしておいても損しないでしょう。
②温めずにおいしい野菜カレーなめらか&辛み抑えめで万人向け
ハウス
LLヒートレスカレー
温めずにおいしい野菜カレー
実勢価格:184円
内容量:200g
保存期間:60カ月
▼テスト結果
総合評価:A+
ハウス「LLヒートレスカレー 温めずにおいしい野菜カレー」はスパイシーさはありませんが、口当たりがなめらかです。
子どもが食べるのが前提ならば、こちらがオススメ。安心する味で被災時も喜ばれること間違いなし。
③尾西のビーフカレーおいしいけど割高感は否めない
尾西食品
尾西のビーフカレー
実勢価格:299円
内容量:200g
保存期間:60カ月
※楽天市場は4食セットの商品ページになります
▼テスト結果
総合評価:B+
尾西食品「尾西のビーフカレー」は、ごく普通のカレー。上述の2製品に比べると、割高感はやや否めません。
カレーとしては普通においしいです。