(1)心配性の負の側面とは?
人間は心配事があるとストレスがたまり心身に不調をきたします。
具体的には想像しただけで動悸や目まいがしたりお腹を壊したりするようなことです。
心身が健康でないと何事にもやる気が起きないですよね。
こうして次第に日常生活が楽しめなくなってくることが、心配性によるもっとも大きな負の側面だといえるでしょう。
さらに、ポジティブ思考な人は失敗をバネにして成長につなげやすいのですが、心配性の人は失敗すると「また失敗したらどうしよう」という予期不安だけが強くなってしまい、成長につながりません。
(2)心配性のメリットとは?
念には念を入れる、さまざまなケースを予測して準備しておく、という心配性は特にビジネスにおいてメリットとなります。
それがプロジェクトや発表会など大きなものになればなるほど、突発的なことが起きる可能性があります。
そうしたときに予測パターンを多く持っている心配性な人は、とても頼りになる存在。
一気に社内評価が上がることもあります。
また、ビジネスでなくても複数で遊びに行くときに心配性な人がいると綿密に下調べをしてくれたりするので、信頼と人望が厚くなります。
心配症を上手にコントロールする方法
心配性にはメリットもあることがおわかりいただけたと思います。
とはいっても、やはり心配性な性格をコントロールしたいと感じている方もいると思うので、ここからはそのコントロール術について解説していきます。
(1)近くの未来までしか考えない
心配性の方は遠い未来まで考えてしまいます。
車通勤の例でいえば、「渋滞になったらどうしよう」→「会社に遅刻するかも」→「遅れたら上司に正直に伝えるべきか」→「仕事のスケジュールは○○をこうして……」といった感じです。
この例でいえば「渋滞になったらどうしよう」、ここまでで思考を止めてください。
そしてその後は「そのとき考えよう!」以上でストップです。
少しずつこの訓練をしてみてください。
(2)行動第一主義を心がける
不安は頭で考えていると肥大化していきます。
不安性の自分が出てきた、と思ったら行動してしまうことです。
たとえば、一週間後のプレゼンがうまくいくだろうか、と不安になったらとにかく練習する。
宴会幹事を任されたがみんなに喜んでもらえるかと心配になったら下見に行ってみるなど、「不安になったらまず行動」を心がけてください。