慌ただしい朝の支度、お目当てのイヤリングやピアスが片方だけ見つからない、ネックレスが絡まってつけられない、大事な指輪が黒く変色していた、といった経験はありませんか。そこで今回は使いやすく片付けやすい、毎日の朝が少しだけ楽しくなるようなアクセサリー収納をリサーチしました。
使いたいアクセサリーが見つからない、その理由は…
ドラマやマンガにありがちな、探しているときに限ってお気に入りのアクセサリーが見つからない!という展開。当事者としては、あるはずのものが見当たらないことでイライラも焦りも募るばかりですよね。ではなぜ、アクセサリーが見つからない事態に陥ってしまうのでしょうか。
●見つからない理由1:外したアクセサリーを適当なところに置いている
一番よくあるのが、外した時に無意識に置いてしまうパターン。自分でもどこに置いたかわからなったりどこかへ紛れ込んでしまったり…。失くしたと思っていたアクセサリーが後日、服やバッグのポケットから出てくるなんてことも。
●見つからない理由2:トレーやボックスに放り込んでいる
ある場所はわかっているのに見つからないパターン。いくら決められたところに保管しても、整理整頓されていなければ簡単には見つかりません。大量のアクセサリーを放り込んだ結果、お気に入りのアクセサリーが傷だらけになるなんてことも十分あり得ます。
●見つからない理由3:アクセサリーの保管場所が複数ある
家の中に限らず、職場や自家用車など、あらゆるところにアクセサリーの保管場所があるパターン。あそこにあるはずと思い込んで放置しがちになるため、実際なかった時にパニックに陥りやすいもの。
●見つからない理由4:誰かが持って行った
家族がこっそりアクセサリーを借りるなど、誰かが持って行く可能性も無きにしも非ず。しかし普段からしっかりと管理できていれば、失くなったものにすぐ気づくはずです。
このように、アクセサリーが見つからない原因は片付けにあることがほとんど。あたふたしたことがある人は、持っているアクセサリーをすべてかき集めて、何があるか、何が見つからないかを把握することからはじめてみましょう。意外な場所から存在を忘れていたものが出てくるかもしれませんよ。
アクセサリー収納の理想は「片付けやすい+探しやすい」
使いやすいアクセサリー収納を目指す上で、忘れてはいけないことは2つ。
まずは、片付けやすいということ。疲れて帰って来た時やバタバタしている時は、着替えや片付けが面倒なんてこともあると思います。しかし、そんな時でも足を運びやすい場所にサッとしまえるアクセサリーの収納場所を作っておくことが理想です。すぐにしまえなくても、落ち着いた時にすぐ整理できるよう環境を整えておきましょう。
もうひとつは、使うときにすぐ探し出せるということ。いくらインスタ映えする収納でも、必要なものが見つからなかったり取り出しにくかったりすれば、あっという間にごちゃごちゃに。アクセサリーの保管場所が一目瞭然、かつ、サッと取り出せることが大切です。
収納方法を決めるとき、この「片付けやすさ」と「探しやすさ」を意識するだけでも使い勝手が格段にアップします。使い勝手が良いということは、整理整頓された状態がキープされやすいということ。それによって、以下のようなメリットが生まれます。
●メリット1:身支度の時間が節約できる
パッと見ただけでどこに何があるかわかり、すぐに取り出せるため、慌ただしい朝の準備も余裕を持って行うことができます。
●メリット2:紛失・破損が減る
お気に入りのアクセサリーが失くなったり傷ついたりすることが減って、買い直す必要もなくなります。
●メリット3:持っているアクセサリーを把握できる
自分が持っているアクセサリーを把握していない場合、同じようなデザインのものをいくつも買ってしまう可能性が。どんなアクセサリーをいくつ持っているか、しっかりと把握することでお金の無駄遣いを避けられます。
簡単に出し入れできることが良いアクセサリーの収納の条件であることは間違いありません。では、具体的にどのように収納すればいいのか。次の項目で紹介していきます。
アクセの種類やライフスタイルに合った収納方法を
【アイテム別 収納ポイント】
●ピアス、イヤリング
第一は、左右のペアがバラバラにならないように注意すること。フック式・レバー式など大振りのものは「ぶら下げる収納」、キャッチ式ピアスなどの小振りのものは「仕切り箱」や挿して収納できる「スポンジ式ケース」がおすすめ。最近は100円ショップで売られている有孔ボードやメッシュフレームなどを使って、オリジナルの収納をDIYする人も増えています。
●リング
石がついた指輪は互いを傷つけ合わないように接触を避けて収納しましょう。大切なものであればあるほど注意が必要。「リングボックス」や「リングスタンド」など、指輪専用の収納グッズもありますが、フェルト布を棒状に丸めたものに通したり、切れ目を入れたスポンジに挿したりするDIY女子もいます。
●ネックレス、ブレスレット
チェーン状のものは絡みやすいため、細長く仕切られた「内箱」や「フック付きケース」でひとつずつ分けて収納しておくほうが安全です。また、チェーンが絡まるリスクを減らすため「手作りスタンド」や「壁掛けフック」で収納する人も。
●腕時計
「吊るし収納」、「平置き」、「ウォッチボックス」などいろいろありますが、いずれの場合もベルトの形状を崩さないように気をつけてください。ラグジュアリーウォッチは磁気、日光、高温多湿などを避けてひとつずつ丁寧に保管する必要があります。
●眼鏡、サングラス
レンズが傷ついたり形状が変わったりしないように気をつけましょう。些細な傷や変形でも、見え方が変わることで視力低下や頭痛など、健康へも影響が出る可能性があります。少量であれば「眼鏡ケース」や「スタンド」もおすすめですが、本数がある場合はワイヤーネットやアイアンバーを使ったDIY収納で省スペース化してみては?
【スペース別 収納ポイント】
●引き出し
ドレッサーやキャビネット、引き出し式の収納ケースなどは、内部でアクセサリーが動かないよう工夫する必要がありますが、内箱や仕切りトレーを上手に活用することで大小様々な大きさのアクセサリーを収納することができます。
●壁
アクセサリーを壁に引っ掛けることで、インテリアの一部としても機能する簡単でおしゃれな収納方法です。紐、フック、コルクボード、ワイヤーネットなどを使ってオリジナルの収納スペースを作ってみましょう。とても簡単なのでDIY初心者にもおすすめ。メリットは、アクセサリーが見やすくインテリアの雰囲気に合わせた収納ができることと、チェーンが絡みにくいこと。デメリットはホコリや汚れがつきやすい、見せ方によってはすっきり感がない、といったことが挙げられます。
●収納裏
洗面台やウォークインクローゼットなどの扉裏にフックやウォールポケットなどを設置して、アクセサリーの収納スペースを確保。身支度中の動線にアクセサリーを収納できる上に、デッドスペースを有効に使えます。片付けが得意でない人や見せる収納が苦手という人におすすめ。ただし、軽いものや滑りやすいものを収納する場合は開閉時の揺れで落下しないような工夫が必要です。
●専用ケース
片付けやケアが苦手な人は、ジュエルボックスやリングホルダー、眼鏡立て、小物ケースなど、アクセサリーを収納するために作られた専用のアイテムを使いましょう。デメリットは、場所を取ることと、買って満足しがちであること。見た目だけでなく、使い勝手を考慮して選ぶようにするのがポイントです。
●トレー
毎日決まったものを身につけている人や、アクセサリーの数が多くない人におすすめのシンプルな収納方法。メリットは、無駄な動作がなく時間短縮につながることと、おしゃれでインテリア性が高いことなど。ただし、収納力がほとんどなく、からまりやすいデザインのアクセサリーの収納にも適していません。
収納の正解は人それぞれ。誰かのマネをすれば絶対にうまくいくということでもありません。自分が持っているアクセサリーの種類や数、インテリアやライフスタイルを考慮した収納方法を選び、イライラの種をひとつずつ消していくようにしましょう。特にアクセサリーは思い入れがあるものや買い直しが効かないものが多いので、「この収納方法は自分に合わない」と感じたら早急に見直すことも必要かもしれません。