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悲しい時にこそ手に取りたい。悩みにそっと寄り添ってくれるおすすめの小説・エッセイ4つ

時には涙が出るほど落ち込んだり、人には話せない悩みを抱えたり、辛い経験をすることもあるのが人生。

恋にバイトに将来のこと、人それぞれ大なり小なり悩むことがありますよね。

そんな女の子に向けて、心にそっと寄り添ってくれるような、女流作家が描く4つの本をご紹介します。

背中を押してくれるような温かい言葉が見つかるかも。

すばらしい日々 / よしもとばなな

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丁寧な言葉遣いと優しい言い回しが心に沁みる、よしもとばななさんのエッセイ『すばらしい日々』。

震災のこと、愛犬や家族の話を通して、何気なく過ごしている日常こそが“すばらしい日々”ということを教えてくれる1冊です。

“逃げた人は逃げたことを受け止め、逃げなかった人は逃げなかった悲しみと強さを受け止め、ただそれだけの人生が過ぎていくんだな、そう思う。どっちがいいということもない。どっちも受け止めるものがある、なにを選ぶかだ。”

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うつくしい人 / 西加奈子

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直木賞を受賞した作品『サラバ!』や、宮崎あおい・向井理主演の映画『きいろいゾウ』で人気の西加奈子さんの小説『うつくしい人』。

周りの目を気にしてばかりで、自分だけが苦しい、不幸だ、と自意識過剰に陥る主人公の変化をえがいたストーリーです。

様々な人と接する中で徐々に自分を受け入れていく主人公の姿に、「もっと自分自身を認めてあげよう」と、思わせてくれるはず。

“とにかく、気になるんです。気になるの、人の目?自分が社会的にどういう位置にいるのか。どう思われているのか。自分のことを見ている自分の目が、何重にもありすぎて、自分が自分でいることがどういうことか、わからなくなるんです。分からないんです。”

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本日は、お日柄もよく / 原田マハ

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アート小説の名手として有名な原田マハさんが描く小説『本日は、お日柄もよく』。

想いをよせていた幼なじみの結婚式に最悪の気分で出席した主人公が、涙が溢れるほど感動するスピーチとの出会いをきっかけにスピーチライターを目指す仕事小説です。

時には言葉で傷付いたり、悲しんだり。でも、立ち直ることが出来るのもまた言葉の力ということに気づくはず。

読了後は、前を向かなきゃと思わせてくれると共に、じんわり心が温かくなりますよ。

“困難に向かい合ったとき、もうだめだ、と思ったとき、想像してみるといい。三時間後の君、涙がとまっている。二十四時間後の君、涙は乾いている。二日後の君、顔を上げている。三日後の君、歩き出している”

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燃えつきるまで / 唯川恵

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恋愛小説やエッセイが人気の唯川恵さんが描く失恋小説『燃えつきるまで』。

31歳で失恋をした主人公がどん底から再生していく過程をリアルに表現した恋愛小説です。

失恋したことがある女の子なら誰しもが主人公の感情の動きに共感し、喉の奥がぎゅっと熱くなるはず。

“たとえ別れてしまっても、出会わなかったことより確かな意味がある。あんなに耕一郎が好きだったことを覚えていよう、それだけはずっと忘れずにいよう。顔を上げた時には、もうすっかり涙は乾いていた。そんな自分も悪くないと、玲子は思った。”

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