毛穴のトラブルができたとき正しいケアをしているでしょうか?毛穴にもタイプがあるため、トラブルに合わせたケアをする必要があります。お悩みに合わせたケアができるようコスメコンシェルジュが正しい毛穴ケアを伝授いたします。
毛穴の役割とは?
毛穴は、顔や身体のあらゆる部分に存在しています。顔の毛穴の数は、個人差があるものの平均約20万個!何らかの肌トラブルを抱える人にとって毛穴は嫌われてしまいがちですが、毛穴がなくなってしまったら生きていくことはできません。
そもそも毛穴はどのような働きをしてくれるのでしょうか?身体の場合は、汗や皮脂とともに不要になった老廃物を外に排出し、代謝を活発にしてくれる働きがあります。一方、皮膚の場合、外部刺激から肌を守る役割があるんです。これらの機能を持つ毛穴は、遺伝や性別、年齢、ストレス、生活習慣などと密接な関係を持ちます。
4つの毛穴タイプ別ケア方法
詰まり毛穴
肌表面に白っぽい塊ができて、毛穴が詰まっているような状態です。おもに、額や鼻周辺などに多く見られることがあります。
この白い塊は、皮脂や不要な角質、汚れなどが混ざり合ったもの。これらの皮脂や汚れをしっかり落としてあげないと、白い塊である「角栓」が出来てしまうのです。この角栓は、本来ならば洗顔で余分な角質が取れていきます。ここで取り切れなかったものが酸化されて黒く見えてしまうことがあります。(黒ずみ)
【ケア方法】
酵素洗顔やスクラブ剤などでのケア方法もありますが、まずは毛穴を開いてあげることがポイント!洗顔をする前にホットタオルで毛穴を開いてから洗顔をしてあげると、皮脂や汚れなどをしっかりと落とすことができるんです。
全身の毛穴汚れが気になる場合は、お風呂で15分程度しっかり温まることで、不要な角質などは自然に剥がれていきます。
黒ずみ毛穴
白い塊が空気に触れて酸化したものが黒ずみ毛穴です。とくに、空気や紫外線に触れやすい鼻部分に、ポツポツと黒い塊が見られることがあります。
【ケア方法】
詰まり毛穴のケア方法にプラスして、酸化を予防するための「紫外線対策」をしっかり行いましょう。スキンケアは、抗酸化成分が配合されている化粧品でのケアが有効的です。
また、なにをしても毛穴が黒いままの人は毛穴汚れではなく、毛穴そのものが酸化している、あるいは、毛穴自体が着色している場合があります。このような場合は、角質のターンオーバーを待つしかありません。
身体に比べて顔は、紫外線による日焼けやくすみも起こしやすいので、「酸化をさせない」ように日々のUV対策や保湿を行うことが重要になってきます。
開き毛穴
開き毛穴の要因は、角栓や皮脂、遺伝などが関係しているといわれています。なかでも、過剰な皮脂による影響が大きいことから、脂性肌の人に多く見られます。
また、白い塊である角栓が大きくなることで毛穴が目立つ場合もあり、これがたるみ毛穴へと進行することもあります。
【ケア方法】
上記の角質ケアに加えて、皮脂のコントロールを徹底しましょう。皮脂は、油っこい食事や紫外線、乾燥などの影響により皮脂量が増加します。皮脂は、皮脂腺という部分から分泌されますが、刺激などによって皮脂線が肥大すると皮脂量も増えます。
これらの影響は、毛穴の開きだけではなく、角栓もできやすくしてしまうのです。また、食事以外にも水分と油分のバランスを整えながら「保湿」もしっかり行いましょう。
たるみ毛穴
毛穴トラブルの最終地点である「たるみ」。毛穴が帯状に広がっている状態です。
肌は表面から「表皮層→真皮層→皮下組織」の順に構成されています。たるみは、肌のハリや弾力を司る真皮層の老化が関係しています。真皮層にあるコラーゲン線維やエラスチン線維の減少が、毛穴を支えきれなくなり開いて見えるようになるのです。
【ケア方法】
たるみ毛穴は、戻るものと戻らないものがあるといわれています。年齢とともに真皮層にあるコラーゲンなどは減少してしまうため「補う」ケアが必要です。化粧品では、レチノールが配合されているものやビタミンC誘導体が有効的!
しかし、化粧品はあくまでサポート役なので劇的な変化はありません。食べ物からビタミンCを摂取してあげることも大切です。どうしても気になる、早急に対応したい場合は、専門医へ相談してください。