次のデートに誘われなかった、フェードアウトされた……。そんな女性たちの「デートの失敗談」をラブホの上野さんが分析する連載です。このデートのどこがダメだったのかを、紳士的かつ論理的に解説します。
今回の失敗デート
合コンで知り合った男性からデートのお誘い。「何が食べたい?」と聞かれたので、大好物のお寿司をリクエスト。彼はカウンターのお寿司屋さんを予約してくれましたが、お寿司を楽しむので精一杯で、お互いに深い会話ができずに終わりました。
その1回で彼とのデートは終了してしまったのですが、お寿司というチョイスがよくなかったのでしょうか。もしそうだったら、何をリクエストするべきだったのか教えてください。
ご質問誠に有り難う御座います。
デートでもっとも重要なことは、女性が楽しい時間を過ごすことでしょう。
デートの主役は女性であり、女性が楽しいと感じたのであればデートは大成功。逆に女性が楽しいと感じなかったのであれば、どんなに素敵なデートであってもそれは失敗で御座います。
これは何も「女性を優遇すべきだ」とか「恋愛の主導権は女性にある」というような話では御座いません。
そもそも多くの男性はデートそのものではなく、デートを楽しんでいる女性の姿を見て楽しんでいるので、女性が楽しくないデートは男性にとってもつまらないものなのです。
ですので、ご質問者さまがお寿司を食べたいのであれば、お寿司をリクエストしてもなんの問題も御座いません。
デートでは自分が楽しめるかどうか、ということを基準に場所を選んでくださいませ。それこそが本当の意味で男性の気持ちを考えているといえるでしょう。
男性に気を使い、自分が楽しめないような場所をリクエストするのは、男性にとっても女性にとっても不幸なデートにしかなりえません。
初デートでお寿司屋さんに行くのが危険な理由
とはいえ、お寿司屋さんというチョイスは、最初のデートだということを考えると少々危険な選択でしょう。
まずカウンター席であるということ。
カウンター席は基本的にボックス席よりもリラックスして座ることができません。座席が高いお店も多く、ゆったりとリラックスして食事ができるとは言い難いでしょう。
またカウンター席ですと、ほかのお客様とも隣同士になってしまうことが多いので、会話もなかなか弾みません。少なくとも「2人だけの世界」という雰囲気になることはないでしょう。
さらにお寿司屋さんはそのシステム的に、店員さんと接する回数がほかの飲食店より圧倒的に多くなってしまいがち。お店のシステムにもよりますが、1貫ずつ出すようなお店であれば10貫食べる間に10回も店員さんが間に入ってきてしまい、その度に会話が止まってしまうのです。
その上、お寿司屋さんは基本的に食べたあと何分も席に座っているような店では御座いません。ですので、お寿司を食べ終わったあとにゆっくりと会話をすることも困難です。
このように「会話」という面から考えると、お寿司屋さんはいろいろと問題のある選択だと言わざるをえません。
とはいえこれらの問題は、お寿司屋さんのあとにバーにでも行けば簡単に解決できる問題でしょう。
お寿司屋さんでは食事を楽しみ、次のお店で会話を楽しめばよかったのです。
今回の場合はお寿司屋さんをチョイスしたことよりも、そのあと会話を楽しめる場所に行かなかったことのほうが問題だったといえるでしょう。
食事の時間しかないのなら、個室がベター
お寿司屋さんは、会話を楽しむには少々不向きな飲食店であるのは間違いありませんが、二軒目に会話を楽しめるお店を選べば特に問題は御座いません。
しかし、最初のデートで二軒目に行きたくない場合や、時間の都合で一軒しか行けないような場合は、お寿司屋さんを選ぶのは少々ハードルが高いでしょう。
先ほど申し上げた通り、お寿司屋さんは深い会話をするには不向きな場所なので、どうしても盛り上がりに欠けるデートになってしまいかねません。
それでは一軒しか行けないという前提のもと、初デートでお店をリクエストする場合はどのようなお店を選ぶべきでしょうか?
まず深い話をするためには、個室もしくは個室に近いお店がいいでしょう。
もちろん個室といっても完全個室という意味ではなく、ほかのお客様が視界に入らない程度で問題ありません。