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今さら聞けない「恐れ入ります」の正しい使い方

(3)感謝やお詫びの気持ちを伝える「恐れ入ります」

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目上の相手へ感謝・お詫びを伝えたい際にも「恐れ入ります」は有効な言い回しです。

例文

(上司)「今回のプレゼンはとてもよくできていたよ!」
(部下)「ありがたいお言葉、恐れ入ります」

解説

このように、上司が褒めてくれた場合の返事として「恐れ入ります」を用いてもOK。

もちろん、「ありがとうございます」でも間違いではありませんが、「恐れ入ります」を使うことで、謙遜と感謝の両方の意味を込めることができます。

(4)勝負などで負けたことを認める「恐れ入りました」

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単純に負けを認める意味で、これを使うケースもあります。

例文

「この度の勝負も恐れ入りました。もっと精進します」

解説

この場合、勝負に「参りました」と負けを認めたことを表しています。

(5)驚きや呆れたことを伝える「恐れ入りました」

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自分では至らなかった考えや指摘に対して、目上の人に驚きを伝える意味合いで「恐れ入りました」と伝えることも可能です。

例文

「先生からの鋭いご指摘には、恐れ入りました」

解説

このように、驚きや感動した場面にも使うことができます。自分をへりくだり、相手への敬意を伝える表現です。

類語は何? 「恐縮です」「痛み入ります」などとの違い

「恐れ入ります」の類語として用いられるのが「恐縮です」や「痛み入ります(いたみいります)」です。意味を詳細に紐解くと、それぞれニュアンスの違いが見えてきます。

「恐縮です」はよりかしこまった表現

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日本語大辞典を引くと、「恐れ入って身を縮めること。また、感謝や申し訳なく思う」といった意味があります。

つまり、現在は「相手に迷惑をかけたり厚意を受けたりして申し訳なく思う」という意味で使われています。

ビジネス文書やビジネスメールなどのかしこまった状況では、この「恐縮です」を用いるほうが、相手にフォーマルな印象を与えるでしょう。

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