クリスマスの季節、特にヨーロッパでは果物とスパイスやハーブの香りがあふれます。ヨーロッパでは、ハーブは古くから民間薬として用いられてきました。冬はスパイスやハーブの薬効を取り入れて、風邪予防や症状の改善に利用しましょう。
クリスマスの季節、特にヨーロッパでは果物とスパイスやハーブの香りがあふれます。ヨーロッパでは、ハーブは古くから民間薬として用いられてきました。冬はスパイスやハーブの薬効を取り入れて、風邪予防や症状の改善に利用しましょう。
ハーブティーで香りのアロマテラピー効果や、美しい色も楽しんで
ハーブを手軽に楽しむには、ハーブのエキスを抽出してそのまま味わうハーブティーがおすすめです。市販のティーパックなら手軽なうえ細かくカットしているので、有効成分を短時間で抽出することが可能です。食後やティータイムに飲んで、風邪予防や心と身体の不調の改善に役立てしょう。
同じ効能のハーブをブレンドしても、薬効の相乗効果があります◎
ハーブには、フレッシュとドライがありますが、ドライハーブには成分がより抽出しやすい利点があります。数種類をブレンドすると効能の相乗効果が高まるので、求める効能に合ったマイブレンドを作るのもいいですね。
最近は、見ためも美しい、フレッシュを使ったハーブティーも人気なので、ドライハーブと組み合わせて季節ごとに新鮮な香りも楽しめます。キッチンハーブとして、数種類育てるのもいいですね。温かいハーブの湯気には薬効成分が含まれ、香りは脳に届いて身体をリラックスさせるアロマテラピー効果が期待できます。
おすすめの組み合わせは?
ペパーミント
クールミント
レモングラス(ドライ)
スイートマジョラム 少々
レモンバーム 少々
ミントにはデトックス効果が知られています。また、スイートマジョラムには鎮静効果が期待でき、レモンバームにはレモンのような爽やかな香りがあります。
風邪の季節は温かいハーブティーで免疫力アップ!
体温と免疫力の活性には大きな関係があります。体温が0.5℃下がると免疫活性が35パーセント下がるという報告もあるので、悪寒がする風邪の引き始めは、温かいスープやお茶で身体を温めるのが手軽な免疫力アップの方法です。
いつものハーブティーに身体を温める成分のあるショウガやシナモンなどのスパイスやビタミンCが豊富な柑橘系の果物を加えると、血行を促進して身体を芯から温めます。
ビタミンCは美肌効果がよく知られていますが、細胞膜に含まれるコラーゲンの生成を促進して粘膜を強化し、ウイルスや細菌が細胞内に侵入するのを防ぐ働きも期待ができるので、免疫力強化に大活躍します。
いつものハーブティーに身体を温める成分をプラスします
・ローズヒップ
レモンの20倍のビタミンCを含んでいて、美しい色も楽しめる風邪予防におすすめのハーブです。
・しょうが
発汗作用があり、身体を温めて血行を良くする作用が期待できます。独特の香りが香りのアクセントにもなり、ハーブの有効成分を全身を身体に行き渡らせます。
・シナモン
くすのき科の樹皮が原料のスパイスで、ニッキの香りが特徴。冷えからくる生理不順を和らげ、リラックス効果が期待できます。
・ワイン
赤ワインの抗酸化作用が加わることで、細菌などへの攻撃力が高まるとされています。
和ハーブといわれる柚子や柑橘系のフルーツには、ビタミンCが多いので、昔から、風邪の予防に利用されています。
イギリス発祥のクリスマスティー!
クリスマスの時期に流行する風邪の予防にブレンド◎
19世紀中頃のイギリスが発祥のクリスマスティーは、ヨーロッパの国々でクリスマスの時期に飲まれています。
クリスマスキャロルを歌う人にごちそうした飲み物といわれ、紅茶にオレンジなどの柑橘系の果物の皮やしょうがシナモン、クローブといったスパイスをブレンドさせたものだったようで、この時期にはやる風邪の予防や、炎症や咳を抑える効果のあるハーブティーです。
年に1度のクリスマスに当時大変貴重だったスパイスやジンジャーをパン・お菓子に入れて楽しみながら風邪対策にもしていたのでしょう。19世紀のヨーロッパではスパイスの効いた紅茶は非常にぜいたくな飲みものですから、クリスマスの特別なごちそうとしてみんなの楽しみでもあったでしょう。
クリスマスの時期に流行する風邪対策にブレンドされたティーは、今でも、その年限定の趣向を凝らしたブレンドが各紅茶メーカーから発売されています。伝統や文化に思いをはせながらクリスマスティーを味わってみるのはいかがですか。
まとめ
ポリフェノール類やビタミンを始めさまざまな薬効成分を含むハーブは、種類も多くそれぞれの効能も違います。香りと効能の宝庫といえるハーブは身体と心をリフレッシュし、毎日の食事をパワーアップします。