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知らないと損!「冷凍食品をマズくしている」5つの勘違い

レシピ

ちょっと風味が悪くても、水っぽくても「冷凍食品だからしょうがない」と思っていませんか? それ、思い込んでいた勘違いを正せば解消できますよとは、冷凍食品ジャーナリスト山本純子さんの弁。みんながやってしまいがちな冷凍食品の勘違いを指摘してもらいました。

こんな思い込みは全部NGです!

・冷凍庫にただ入れておけば安心
・開封後も賞味期限内は保存OK
・霜が付いている冷凍食品は古い
・冷凍野菜はゆでるとべちゃべちゃ
・いつもレンジの温めボタンにお任せ

当たり前のように思っていたことですが、山本さんいわく全て間違った認識なのだとか。これらを正すだけで冷凍食品へのプチ不満は解消され、今までよりおいしく食べられるかも。

NG! 冷凍食品は凍っていれば問題なし

「おいしく冷凍保存する最適温度は-18℃以下。
温度変化が意外と激しい家庭の冷凍庫は要注意」

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溶けなければOKと、冷凍庫に雑然と保存している方は意外と多いと思います。冷凍食品をより良い状態で保存するには実はきっちり並べて庫内をパンパンにするのが正解だとか。「アメリカで行われた実験で、冷凍食品は-18℃という温度帯がいちばん効率よく味や風味を損なわずに1年間保存できるという結果が出ているんです。これを受けて日本の冷凍食品業界も-18℃以下を基準としています。しかしながら家庭の冷凍庫は開け閉めによる温度変化が激しいのに加えて隙間があるとさらに温度はどんどん上がります。もはや常識になりつつありますが、冷凍庫内のものは互いに冷やす働きもあるので、できるだけパンパンに詰めるのが正解なんです。-18℃という温度にも注目してみてください」

NG!半分食べても残りは冷凍しておけばOK

「度重なる温度変化は味の劣化をまねきます。
開封後1、2カ月以内で食べきるのが理想」

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賞味期限内だからと一度開封した冷凍食品をずっと冷凍庫に眠らせていませんか? それ、冷凍食品的には品質を落とすNG行動なんです。「冷食企業が最も大切にしていることは温度管理。コールドチェーンと言われ、冷食を製造している工場から消費者が手に取るまで、低温での流通を途切れさせないことに気を使っているんです。というのも温度が上がると品質が担保できないから。よくあるのが、賞味期限が1年あるからと開封後半分食べて残り半分を冷凍保存。その後期限ギリギリで食べると『あれ、なんか味が違う』という場合は、度重なる温度変化で味が劣化したせいです。開封したものをまた冷凍庫に戻す際は、できるだけ空気を抜き、保存袋などに入れるのがいいでしょう。そして1、2カ月で食べきるのがおすすめです」

NG! 霜があまり付いていない冷凍食品を選ぶ

「霜は酸化防止用にあえて付着させています。
いわば冷凍食品の品質担保」

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冷凍されたむきエビ、むきアサリなどを買ってくると、霜が付いてることがありますよね。なんとなく古そうに感じてしまい、霜があまり付いていないのもを選んでしまいがちですが、これもまた勘違い。「霜=良くないものと思い込んでいる人が本当に多いのですが、霜はグレーズといって酸化防止のためにあえて氷の膜を付けたものです。霜付きは、鮮度の証しだと思ってください。ちなみに、霜が付いたまま調理するとべちゃっとなるので、霜をきちんと取ってから炒めるほうが、どの食材も食感は良くなりますよ」

NG! 冷凍野菜はゆでるとべちゃべちゃになる

「冷凍野菜は8割ゆでて冷凍したもの。
ゆですぎの可能性があるかも」

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私も、冷凍野菜はゆでると水っぽくなっておいしくないと思っていました。でもそれは、冷凍野菜は生野菜を凍らせたものだという勘違いからくるゆですぎに原因があるそう。「冷凍野菜には、『加熱してありません』と表示されていますが、それは調理としての加熱をしていないだけで、8割ゆでてから凍結しています。そのため、生野菜と同じように調理すると、カボチャは皮がむけてボロボロ、ホウレンソウもゆでるとドロドロになってしまいます。汁ものなどは、最後に冷凍野菜をそのまま入れて火を止める程度でOKです。ごぼうのような根菜も加熱してあるので、残り2割の加熱と心得てください」

NG! レンジは温めボタンで済ませちゃう

「レンジの自動温めや長時間加熱はダメ!
表示時間通りが最もおいしく仕上がります」

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冷凍食品はレンチンすればOKという思いから、自動温めに任せっきりにしていたり、逆にちゃんと火が通るか心配だからと長時間加熱していませんか?「どちらもよく聞きますし、決してやってはダメというわけではないのですが、もったいないですね。というのも、冷凍食品の裏側に記載されている解凍・調理時間は、その商品がベストな仕上がりになるようにメーカー側が計算して出している数字です。裏面の調理方法に従って、ぜひ最もいい状態で召し上がってください!」

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取材をするまで全て裏の行動をしていました…(反省)。どれもちょっとした心掛けでできることなので、早速実践して冷凍食品をもっとおいしく活用していきたいと思います。

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