あらすじ
大学生の泉は、高校の演劇部で顧問を務める葉山から卒業公演を手伝って欲しいと頼まれる。高校時代、葉山に対する恋心を抱いていた泉だったが、再会によって気持ちが高まっていく。2人の思いは重なるように見えたが、葉山には複雑な事情があり…。
『Red』と同じく島本理生さんの恋愛小説を映画化した作品です。高校教師と生徒という禁断の関係ですが、とにかく教師役の松本潤さんの色気にしびれます…。こんな“マツジュン”はほかで見たことない!
有村架純さんの初々しさもハマり役になっていて、人を好きになることの危うさやもどかしさが、観ているうちに懐かしさとともにこみ上げてきます。2人が結ばれるシーンもとても美しく描かれ、純粋に恋愛映画にひたりたい人にはぜひオススメです。
③究極の愛を見せつける衝撃の物語…『彼女がその名を知らない鳥たち』
あらすじ
働かず怠惰に暮らす十和子は、一緒に住む陣治に嫌悪感を抱きながらも養ってもらっている。十和子には忘れられない黒崎という男がいて、ある日出会った水島という妻子持ちの男に黒崎の面影を重ね、情事にふけっていた…。
本当に好きな人からは愛されない…。そんな苦しい経験をしたことのある人なら、この映画は痛いほど心に響くでしょう。でも、蒼井優さんが演じる十和子は、とにかく自分勝手でイヤな女です。
阿部サダヲさんが演じる陣治は、なぜ十和子にこんなにも尽くすのか。十和子の心の叫びや陣治の献身的な愛の理由が分かった時、きっと涙せずにはいられません。
④社会現象ともなった不倫映画の傑作…『昼顔』
あらすじ
夫と離婚した笹本紗和は、海辺の町でレストランの見習いとして働きながら静かに暮らしていた。ある日、かつて不倫関係だった北野裕一郎が町で講演会を開くことを知る。紗和は気持ちをおさえきれず会いに行き、2人は再び心を通わせるが…。
“平日昼顔妻”という言葉を生み出した大ヒットドラマの完結編として映画化され、不倫映画といえば必ず名前の上がる作品。許されない恋をした男女の結末はどうなるのか、世の中に問うようなストーリーが描かれています。
斉藤工さんが演じる北野先生の不器用さや優柔不断な態度にモヤモヤさせられますが、これこそがリアルな既婚の男性像なのでしょう。しかし、不倫が本気の恋になった時の燃え上がるような2人の関係は、普通の恋では味わえない中毒性があるようです…。
⑤“父娘”の危険な逃避行…『私の男』
あらすじ
10歳で孤児となった花は、遠い親戚にあたる淳悟に引き取られ、北海道・紋別の田舎町で寄り添うように暮らしていた。2人は“親子”以上の歪んだ関係に陥っていて、近所に住む大塩にその関係を知られてしまう…。
この映画を撮影した時、主演の二階堂ふみさんはまだ十代でした。“お父さん”と呼ぶ男を妖艶に誘惑し、最大のタブーとされる“父娘”のSEXシーンも衝撃的に熱演しています。
あまりにインパクトのあるストーリーに、拒絶する人もいるかもしれませんが、花と淳悟が魂で求め合うように寄り添う姿は痛切に心に刺さります。第36回モスクワ国際映画祭で最優秀作品賞にも選ばれた名作。必見です。
※予告動画は劇場公開時のものです