おしゃれになりたい……誰もが一度は思ったことがあるのではないでしょうか。おしゃれになるには何から始めればいいのか、どのような点に気をつけてコーディネートすればいいのか、パーソナルスタイリストの杉山律子さんに教えてもらいました。
毎朝、コーディネートが決まらない。流行のアイテムを買っても、うまく着こなせない。同じようなコーディネートなのに、あの人は素敵に見えて、自分はやぼったく見える……。
そんなおしゃれ迷子さんたちの悩みを解決するノウハウを、パーソナルスタイリスト・杉山律子さんに伺いました。
まずは“なりたいイメージ”を持つこと
あなたにとって“おしゃれになる”とは、どうなることでしょうか?
たくさん洋服を持っていても、トレンドのアイテムを買っても、「似合わない」「しっくりこない」と感じるのは、実は自分がどうなりたいかがわかっていないことが多いのです。
自分がどうなりたいかわからない状態で、買い物をしたり、コーディネートを考えたりしても、迷うのは当たり前。
自分がなりたいのは、エレガントな人なのか、クールな人なのか、キュートな人なのか、ナチュラルな人なのか……、まずは“なりたいイメージ”を固めましょう。
難しければ、ファッション雑誌から直感的に「いいな」と思うスタイリングを、5〜6個切り抜いて並べ、共通点を探ってみてください。“なりたいイメージ”がきっと見えてくるはず。
そのイメージこそが自分らしいスタイルの軸になります。
おしゃれになりたい人にやってほしい10のこと
それでは自分らしいスタイルを見つけたら、どのような点に気をつけてコーディネートすればいいのでしょうか。
おしゃれ迷子さんに向けてファッションの基本となる10のアドバイスをします。
(1)おしゃれは主役と脇役の組み合わせだと知る
クローゼットにはカラフルな色のアイテムや主張のあるデザインのアイテムがいっぱい。でも、合わせるアイテムがない。
これ、おしゃれ迷子さんの“あるある”です。
こうしたぱっと目を引く主役のアイテムを引き立たせるのは、ベーシックな色、シンプルなデザインの脇役アイテム。
例えば、黒のテーパードパンツやグレーのVネックニットなどです。まずは、これらの脇役アイテムを揃えておくことが、おしゃれ上手への第一歩です。
(2)コーディネートは3色以内にまとめる
コーディネートがまとまって見えない人の多くが、色を使いすぎています。色が多すぎると統一感が出ず、がちゃがちゃした印象に。
トップス、ボトムス、アウター、バッグ、靴のうち、1〜2アイテムを同じ色にして、全身を3色以内にすると、ぐっとまとまりが良くなります。
(3)ベースカラーのアイテムを揃える
お店で手にとりがちなトレンドカラーのアイテムは、主張が強く、組み合わせが意外と難しいもの。
それより、基本になるベースカラーのアイテムを揃えることが先決です。
ベースカラーとは、白・黒・ネイビー・グレー・ベージュ・トープ・カーキ。
ここから誰にでも合う白、コーデを引き締める黒またはネイビー、中間色のグレー・ベージュ・トープ・カーキから自分に似合う色を1色選びます。
さまざまな色と合わせやすく、また、白、締め色、中間色の3色だけでもすっきりとしたコーディネートができます。