「仕事が暇」と聞くとうらやましい気持ちになりますが、それが「暇すぎる」状況だったらどうでしょうか。周りは忙しそうなのに、自分だけが暇で仕事がない。業務が落ち着いたときにしておくべきことを、激務OLコラムニスト・ぱぴこさんが紹介します。
「仕事が暇でさ~~~~」
そんな発言を聞いたら「うらやましいな……」と思いますが、仕事には「良い暇」と「悪い暇」があります。
「悪い暇」状態が続くと、不安が募りストレスが溜まって「このままでいいのか……」とどんより暗くなる可能性が非常に高い。「暇上等!」とか言っているわたしも、実際には本当に仕事の張り合いがなくなると「よっしゃー!」よりも「どうしよう」と思います。
なぜ仕事中「暇」になるのか
そもそも仕事中の「暇」はなんで生まれるのでしょうか?
(1)業務量が少ない
単純に、本当に「仕事の量が少ない」パターンです。
そんなことある? という感じですが、わたしは新卒のときに、まじでまじで仕事がなくて「段ボールを総務に運ぶ(1~2回で終わる)」が1日の業務だったことがあります。
(2)業務に対するリソース配分が過剰
業務量自体が少ないのではなく、その業務を振り分ける人間が過剰なパターンです。
ひとりでやれば残業が決定的な業務でも、5人でやれば怖くない! ありがた迷惑な「いらない人員配置」によって、自分が実施する業務量が減り、結果として暇になるパターンです。
(3)考える必要がない、作業化した仕事ばかり
一定の業務はあるものの、ルーチン化した作業レベルの仕事ばかりで、面白味がなく刺激にかける=手癖でできてしまい暇になるといった常態です。
もはや「目をつむっていてもできる」レベルで慣れてしまっていたり、書類を右から左に流すだけの作業的な仕事だったりすると「仕事はあっても仕事はない」と暇になります。
(4)仕事が速い
本当に仕事ができて、処理スピードが速い結果、暇な時間が生まれるという効率化の鬼パターンもありえます。
この場合は、自分のスピード出力を調節するか、新しい仕事を取りに行くか、できた時間を活用するかになります。
(5)仕事のクオリティが低い
逆に仕事が粗い結果「速く終わって暇」という可能性もあります。
品質が著しく低い場合はリテイクが入るので結果として暇にはならないかもしれませんが、あまりに繰り返していると「仕事を頼まれなくなり暇」になりかねません。注意しましょう。
いきすぎた「暇」は苦痛である
忙しすぎると「休みたい」と祈り、暇になると「仕事が欲しい」と思う程度に人間はわがままです。
そして、暇すぎると「もっと成長するべきでは!?」とストレスを感じる人も多いです。
・暇=仕事がない=無能
・暇=成長機会がない=将来の不安
転職理由の上位に「やりがい」「成長」が並ぶのを考えると、「暇」がすぎると不安になってつらくなるというロジックは納得できます。