再生可能な暮らしの道具
「サステナブル」という言葉を耳にしたことがありますか?地球環境に配慮した企業の姿勢が問われている昨今、再生可能な暮らしの道具に注目が集まっています。
日本では、昔から自然の素材を使った、さまざまな暮らしの道具が作られてきました。今回は、身近な素材である竹を使ったかごをご紹介していきましょう。
昔ながらの技法で作られた竹かごも、現代のライフスタイルやインテリアに合わせて使える暮らしの道具です。
丸型のかご
根曲竹の「椀かご」
まず初めにご紹介するのは、楕円形の「椀かご」です。「椀かご」とは、食器を洗った後に入れておく水切りかごのことです。
こちらのかごは、六ツ目編みと呼ばれるシンプルな編み模様に、ひごを1本とした目つぶし編みになっています。
縁の部分にもひごが巻かれ、底上げされたデザインになっています。
素材は、根曲竹。長く使いたくなる暮らしの道具です。
根曲竹の「りんごかご」
青森県のりんご農家さんでは、りんごの収穫時に地元産の根曲竹を使った「りんごかご」を使用してきました。
シンプルで美しい六ツ目編は丈夫さも特徴ですが、底面では薄くそいだ竹をタテヨコ斜めに配して、強度をアップさせているそうです。
お買い物かごとしてはもちろん、りんごや根菜を入れる収納かごとして、キッチンに置いても絵になります。
持ち手つきのかごなので、お掃除道具を入れて持ち運んでも良いでしょう。
白竹の「ランドリーバスケット」
「ランドリーバスケット」と名付けられたこちらの竹かごは、九州の佐賀県で作られているそうです。
目が細かく丈夫な六ツ目編みで、六角形を繋げたような模様になっています。
直径38センチの「大」と直径30センチの「小」の2サイズ展開です。
玄関先に置いてスリッパ入れに、子ども部屋のおもちゃ入れに、リビングで読みかけの雑誌や新聞入れにと、ランドリーバスケット以外の用途でも活躍してくれます。
篠竹の「目かご」
こちらは、「篠竹」と呼ばれる細くて柔らかい竹を素材にしているかごです。
上でご紹介したランドリーバスケットと同様に、六ツ目編みで作られています。
もとは、こうした目かごで小豆を洗ったので「小豆洗い」とも呼ばれるそうです。
洗いかごとしてだけでなく、急須と湯飲みをセットにした、お茶道具入れとしても活躍してくれます。
器同士がぶつからないように、手ぬぐいなどを挟むと良いでしょう。