意識してはいるけれど、できそうで難しいのが「シンプルな暮らし」。でも少しずつシフトしていくことで、今よりもっと暮らしが軽やかに感じられるかもしれません。今回は、「シンプルな暮らし」のメリットや上手に取り入れるポイントをご紹介します。あなたの毎日が、豊かな時間で満たされるヒントになりますように。
「シンプルな暮らし」って何だろう?
「シンプルな暮らし」という言葉は知っているけれど、いまいちその意味がわからない、という方は多いかもしれません。
「シンプルな暮らし」の定義はさまざまですが、筆者は「必要最小限のモノ+心潤うモノで生活するスタイル」をこう呼んでいます。
モノを大切にするあまりにそれらとどう付き合うのかという「収納術」が注目されていますが、実はその中には手放せるモノがあるのかもしれません。ちょっと立ち止まって、自分の持ち物を把握し見つめ直す機会を持つと、自ずと「本当に大切なモノ」「必要なモノ」が見えてくるのではないでしょうか。
「モノをシンプルにする」メリット
それでは、「シンプルな暮らし」を意識すると、どんなメリットがあるのでしょうか。これをきちんと知っておくことで、なぜ「シンプルを目指すのか」、目的を見失わずに継続するためのモチベーションが保てます。
・モノに圧迫されないので心が軽くなる、頭がすっきりしていく
・モノがシンプルになると、空間にゆとりが持てる
・モノが少なくなれば、片付けや掃除がラクに
・片付けや掃除などがラクになることで、「時間」にゆとりが持てる
・自分の価値観で、本当に「好き」だと思えるモノがわかる
モノだけでなく、暮らしのあれこれをシンプルにしていくことで、時間や空間に「余白」が生まれます。そうすると、心にも余裕が生まれ軽やかな気持ちになっていくはず。
もし今、あなたの心が少し重い、もしくは住まいに心地良さを感じられないのなら、暮らしを「シンプル」にするチャンスなのかも。
「シンプルに暮らす」ためのヒント
1:モノを減らす・増やすの「基準」をつくる
人それぞれ、モノに対する考え方は違うもの。そのため、人がつくったモノを手放すルールをそのまま当てはめても、挫折してしまうことがあるのではないでしょうか。そこで大切にしたいのが「自分らしい」「暮らしやすい」を基準にしたマイルールです。
もちろん、専門家のやり方を参考にするのは構わないのですが、モノを増やしたり減らしたりするときの基準は自分でつくってみましょう。そうすれば、納得したうえでモノをシンプル化できるので、継続しやすくなるはずです。
とはいえ、何を基準にすれば良いのか悩むこともありますよね。そんな時には、以下のことを意識してみてはいかがでしょうか。
【減らす基準】
やめてみたり、減らしてみたりしても困らないこと
【増やす基準】
「本当にそれは必要なのか」と一呼吸おいてじっくり考えたうえで、「どこにどんな風に置くのか」を具体的に思い描けること
2:収納スペースは、基本的に「現状維持」で
モノの量に合わせて収納アイテムを増やす、という方も多いのではないでしょうか。でも、それを続けていくことが、モノを増やすサイクルを生み出し、空間を圧迫しているのかもしれません。
「シンプルに暮らす」ことを意識するなら、「今ある収納スペースに収めること」を目標にしてみてはいかがでしょう。たとえば、クローゼットの容量に合わせてモノを厳選すると決めてしまえば、「モノの適量」が視覚的にもわかりやすくなります。
3:「今」を快適に過ごすことを大切に
とはいえ、手放すのが惜しい、と感じてしまうこともあるでしょう。そんな時に大切にしてほしいのが、「今を快適に過ごすこと」です。過去の思い出や捨てることへの罪悪感からモノが手放せないのなら、捨てる以外の方法を考えてみては。
写真や思い出の品はデータに残したり、必要とする人に譲ったりなど、モノを捨てずに手放せるアイデアもあります。それらを何となく残すことで今暮らすスペースが大幅に減ってしまい、心地よく感じられなくなるのは残念なこと。「モノを生かす」方法を考えれば、心も軽くなるのではないでしょうか。
「シンプルに暮らす」日々が、大切なモノを教えてくれる
少しずつモノを手放すことでラクになり、そこから生まれる余白が豊かな時間をもたらしてくれるはず。「シンプルに暮らす」日々が、本当に大切なモノを教えてくれるのかもしれません。あなたもぜひ、ライフスタイルに無理なく取り入れてみてはいかがでしょうか。