今週のさそり座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
余生の充実ということ
今週のさそり座は、「秘めたる意志を力強くたちあがらせていくような星回り」。
どこか、軍務を解かれ帰郷してきた復員兵の心持ちと重なっていくところがあるかも知れません。
一度は捨てた命だからこそ、本気で大切にするべきではないのか。第二の人生の荒波がどんなに厳しかろうと、残された余生を死んでいった仲間の分まで充実させて生きようではないか。
そしてそうした余生の充実は「平時」から問題に感じていることについて調べ、聞き、どうしたらそれを解決できるか、そのために尽くせるかを考え行動することによって初めて実現されていくものです。
今週のいて座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
腑に落ちない自分を無視しない
今週のいて座は、「自分の体の奥底での納得を模索していくような星回り」。
なにかを「解る」あるいは「解ろうとする」ということは、ただ知ること以上に人格にかかわってくる営みといえます。今週のあなたにおいてもまた、自分が身体ごとぶつかっていきたいテーマとは何だろうか?という問いがムクムクと湧きあがってくるはず。
もし何か追加で伝えたいアドバイスがあるとすれば、それは「本音を雑に扱わないように」ということ。
真実はいつも「言ってること」の行間にあり、それはテキストの外にある実際の行動や声の出し方や視線との結びつきの中にある。今週のあなたには、そういう感覚を研ぎ澄まし、みずから実行していってほしいと思います。
今週のやぎ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
虚飾を廃する
今週のやぎ座は、「幻想ではなく真実を見つめていこうとするような星回り」。
なんとなく同一視してしまいがちな自分と自分以外のもの、今目の前にある現実とそれ以外の区別をしかとつけていくことがテーマとなっていくでしょう。
禅では、本当に語るべきことを語る際には、必ず否定する形で言い表わされます。例えば自分がどうあるべきかを考える際にも、親や仏などのあるべき理想である“イデア”を正面切って殺すだけのパワーを発揮していかなければ、本当の意味で考えたり語ったりすることはできない、ということなんです。
今週のやぎ座もまた、それくらいの厳しさで物事や自分自身を見つめていくくらいでちょうどいいでしょう。