理想と現実のギャップが大きい
思い描いている理想が高い人は、現実とのギャップが大きくなることで引け目を感じやすくなります。理想が高い人は向上心があり、より良い自分でありたいと思っています。
そういった自分の成長のために理想を描くことはいいことなのですが、現実が理想から程遠く感じられると、自分自身がひどくダメなように思えて傷ついてしまうことも。
また、今の自分ではダメだと思っている人は、自己否定が強い分だけ完璧を求めて理想が高くなる傾向もあります。
引け目を感じた時の対処法
どんな人であっても、得意なこともあれば苦手なこともあるものです。引け目を感じる時はネガティブな気持ちになりますが、自分を見つめ直すチャンスです。
発想を転換して前向きになるための方法を紹介します。
問題と自分を分けて考える
例えば才能豊かな同僚に対して引け目を感じたとします。思うように仕事ができていない自分はダメだなと捉える人が多いですが、本来、問題と自分は別物です。
思うように仕事ができていないという問題があるだけなので、自分自身の価値とは切り離して考えてみましょう。自分から問題を離してみると、客観的に見ることができるようになり、ネガティブな感情に振り回されずに済みます。
そして、改善できることであれば、自分にできることを努力して工夫するといいですね。
頑張ってきた自分を承認する
引け目を感じると、ついつい自分を責めてしまうものです。しかし責めても傷口が広がるだけ。それよりも傷ついた自分に優しくしたいですね。
理想が高い場合も引け目を感じやすくなりますが、それは向上心のある証拠でもあります。
「私ってすごく向上心があるんだな」「今後、成長の余地があるってことね」と発想を転換し、「今まで私なりに一生懸命頑張ってきたよね」と自分を労ってあげましょう。
社会人になると、ダメ出しされることはあっても、褒められる機会はぐっと減ります。だからこそ、自分で自分を積極的に承認してあげることは心の安定にとても大事なのです。
自分のいいところを伸ばす
引け目を感じている時は、自分のダメな部分と相手の優れた部分を比べていますので、そもそも勝ち目がないですよね。
「私にはいいところがない」と思うかもしれませんが、他の人から見たら、「〇〇さんのここがすごい」「うらやましい」と思われているポイントが何かしらあるはずです。
自分のいいところは、自分にとって当たり前なので案外気付かないものです。周囲の信頼できる人に話してみて、「私のいいところってどこですか?」と聞いてみると、意外な長所に気付けるかもしれません。
引け目を感じた事柄が、自分ではどうしようもないものならば受け入れて、それが気にならなくなるくらい、長所を伸ばしてみようと発想を切り替えましょう。
大切な人のために何ができるかを考える
引け目を感じてネガティブな感情が出てきた時には、「大切な人のために、今の自分ができることは何があるだろう?」と発想を転換させてみるのも良い方法です。
貢献することや与えていくことに意識を向けると、ポジティブな悩みに変換されます。劣っていることに悩んでいるエネルギーを、大切な人のために使いましょう。自分なりにやってみたことが人の役に立ったり喜んでもらえたりすれば、自己肯定感がアップします。
「私にもできることがある!」「私は大切な人の喜びになれる」といった感覚が手に入ると、内側から自信がついてきます。