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「お体をご自愛」は間違い。「ご自愛ください」の使い方

(3)相手が体調を崩している場合は別の言い方をする

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「ご自愛ください」は相手の健康を気遣う言葉ですが、すでに体調を崩している人に対してはあまりふさわしいとは言えません。

「回復」「養生」などの適切な言葉で、お見舞いの気持ちを述べる方がいいでしょう。

・一日も早いご回復を願っております。
・くれぐれもご養生いただきますよう念じております。

また、病気見舞いの手紙やメールでは、お詫びやお悔やみの時と同様、時節の挨拶を入れないのが決まりです。

健康を気遣う結び文、他にはどんな言い方が?

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「時折交わす手紙文でも、毎回同じではちょっと……」という場合には、「ご自愛ください」以外の表現を使うといいでしょう。たとえば、次のような表現でいたわりの気持ちを示すことができます。

・おいといください。
・御身お大事になさってください。
・お体を大切になさってください。
・夏バテなどなさらぬよう、お気を付けくださいませ。
・お風邪など引かれませんように。
・お健やかにお過ごしくださいますよう願っております。

「ご自愛ください」で締めくくられた手紙やメールの返信は?

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対面していなくても、手紙やメールで気持ちが通じたと感じられるようなやりとりはうれしいものです。

相手から健康に配慮した一文が添えられていたら、返信する場合にそのことにちょっと触れるようにしたいですね。

仰々しくする必要はありません。「あ、伝わったな」と感じてもらえるような一言をさらりと添えるだけでいいのです。

・ご配慮ありがとうございます。
・お気遣いいただきうれしく思います。
・お言葉、ありがたく存じます。元気でやっております。
・お心にかけていただき、感謝いたします。
・ありがとうございます。〇〇様もお元気にお過ごしください。

敬意といたわりを言葉に託して、次につながるより良い関係を

仕事のできる人は大抵、手紙やメールの文章が秀逸です。無駄がないだけでなく、親しみやすさや気配りが感じられて、好ましいものです。

特に、結びの部分は「未来」につながる橋渡しのような役割もあります。時節の言葉と組み合わせて豊かに活用できる「ご自愛ください」を、上手に使いこなしたいものですね。

(前田めぐる)

※画像はイメージです

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