あなたの周りに気遣いができる人はいますか? すごいなぁと思う反面、自分はできないと感じるかもしれません。しかし、心理カウンセラーの高見綾さんいわく、気遣いはあることを意識すればできるようになるのだそう。詳しく伺ってみました。
気遣いができるようになりたいと思う反面、難しいと感じている人も多いのではないでしょうか。
気を使い過ぎると疲れてしまいますし、良かれと思ったことが裏目に出るなんてこともありますよね。
そこで今回は、気遣いをすることのメリットや、気遣いができるようになるための方法について紹介します。
「気遣い」の意味と「心遣い」との違い
気遣いとは、『あれこれと気をつかうこと。もしくは、よくないことが起こるおそれ』の2つの意味があります(出典:『デジタル大辞泉(小学館)』)。
心配するという意味でも使われますが、一般的には相手を思いやるという意味で使われることが多いです。
また、誰かが自分のために神経を使って何かしてくれた時に使う表現でもあり、誰かの家を訪問しておもてなしをしてもらった時に「お気遣いなく」と使ったりもします。
似た表現である「心遣い」は、相手のことを思ってあれこれと気を配ることをいいます。例えば、お土産をもらった時などに「お心遣いありがとうございます」と使います。
気遣いと心遣いは、どちらも相手を思って何かをする、という意味合いではほぼ同じですが、気遣いは、相手に不快な思いをさせないように神経を使うというニュアンスがあるのに対し、心遣いは自然な真心を示す、というニュアンスであるところが違う点です。
気遣いができることのメリット
では、気遣いができると、仕事や恋愛においてどんなメリットがあるのでしょうか。
仕事面でのメリット
まずは仕事面で気遣いができることのメリットを見ていきましょう。
(1)周りから信頼され、仕事が円滑に進む
気遣いができるということは、相手が望んでいることを敏感にキャッチできるということ。相手が欲しい情報をさりげなく用意しておくなど、きめ細かいサポートで信頼され、仕事がスムーズに進みます。
(2)印象が良くなり仕事の依頼が増える
気遣いができると会話も弾みますし、相手は一緒にいて心地良く感じるので「 あの人に頼みたい」と名前が挙がりやすくなったり、「いい人知っていますよ」と紹介されることも増えたりするでしょう。
(3)いざという時に助けてもらえる
日頃から周りの人に思いやりを持って接していると味方が増えます。自分が本当に困った時、「あの人が困っているなら、一肌脱ぎましょう」と言ってくれる人が出てくるので、ピンチの時も切り抜けていくことができます。
恋愛面でのメリット
次は恋愛面でのメリットです。仕事面とは違い、どういった利点があるのでしょうか。
(1)モテる
恋愛は、自分と一緒に過ごしている時に相手がどういう感情を持つかがポイント。素直に好意を示したり、さり気なくフォローしたりといった気遣いができると、相手は一緒にいて心地良く感じます。
(2)恋人と長続きする
付き合ってしばらくたつと、トキメキは落ち着いてきますし、時にはけんかをすることもあるかもしれません。そんな時に思いやりを持って相手に接することができると、長くお付き合いができる関係となれるでしょう。