長かった梅雨が明けて、いよいよ夏本番。今年は海に行ったり旅行をしたりと、例年のような夏の過ごし方は難しいかもしれませんが、せめて夏の映画を観て気分だけでも味わいませんか?
長かった梅雨が明けて、いよいよ夏本番。今年は海に行ったり旅行をしたりと、例年のような夏の過ごし方は難しいかもしれませんが、せめて夏の映画を観て気分だけでも味わいませんか?
今回ご紹介するのは、今の時期にぴったりな3本。どれも夏の美しい風景が描かれていて、うっとりしちゃいますよ♡
旅するジーンズと16歳の夏
illustration by Sachiyo
世界中でベストセラーとなった小説『トラベリング・パンツ』を映画化した本作。あるお店で見つけたジーンズが、身長も体型も違う4人になぜかぴったりハマり、彼女たちはそれを“魔法のパンツ”と呼ぶことに。別々に過ごす夏のあいだ、順番に履き回してストーリーが進んでいきます。
メキシコでサッカー合宿に参加するブリジット、サウスカロライナの父親のもとへ向かうカルメン、祖父母が暮らすギリシャで過ごすリーナ、地元に残ってバイトをするティビー。ジーンズの魔法を感じた人もいれば、なにも変わらなかったと魔法を信じない人も。
それぞれの場所で転機となる出来事が起こり、その瞬間にジーンズが関わってきます。
なんとこの映画は、68もの場所でロケが行われたのだとか。灼熱の太陽を感じさせるメキシコの風景や、ロマンチックなムードが漂うギリシャの景色など、観ているだけで夏が感じられる映画です。
個人的に好きなシーンは、冒頭のジーンズのルールを決める場面。4人が秘密の場所に集まって、自分たちだけの決まり事を決定する4人が描かれており、女子ならではのワイワイした様子がたまらなくかわいいんです♡
中学・高校時代の友達と久しぶりに会いたいなあ、そんな風に懐かしくも思える作品になっています♪
君の名前で僕を呼んで
illustration by Sachiyo
こちらは、男性同士の恋愛を描いた作品。最初はオリヴァーのことをあまりよく思っていなかったエリオですが、自分の気持ちと葛藤しながらも彼に惹かれていくように…。友情を超越した、2人の関係性が言葉にできないほど素敵なんです。
北イタリアの景色、そしてエリオとオリヴァーの2人が美しすぎて、まるで絵画を見ているような気分にさせてくれます。全体的に淡いトーンのカラーで、みずみずしく、爽やかな印象。空の青、木々の緑、そして儚い瞬間を思わせるような“黄色”がポイントとなって使われています。
暇ができると近くの川に泳ぎに行き、家の近くで育つ桃を食べる。日の光を浴びながら本を読んだり、気が向いたらピアノを弾いてリラックスしたり…。そんな“理想的な夏”が詰まっています。
ストーリーの中で衝撃的な事件が起こることはありませんが、かといって間延びしている感じもなく、ゆったりとした時間の流れを心地よく感じられる本作。1つ1つのシーンがスローモーションのようで、「このシーンも何か特別な意味があるのではないか」と感じさせる、“余韻”を楽しめる映画でもあります。
最後の美しも切ない、エリオのシーンは必見です。
50回目のファーストキス
illustration by Sachiyo
ハリウッド映画を、日本でリメイクした作品。コメディで有名な福田雄一監督がメガホンをとったことから当初は不安の声もあったようですが、個人的にはとても好きな映画でした。元のストーリーの良さを失わずに、監督らしいコメディタッチの要素が増えていたように感じます。
笑いながらもほろっと泣ける、カップルにもおすすめの1本です。
映画の舞台はハワイ・オアフ島。透き通るほど美しい海にアメリカらしいダイナー、そして夜空に輝く星たち…とハワイの良さをギュッと詰め込んでいます。旅行に行きたいけど難しい、そんな人は映画を観てハワイを感じてみてください♡
記憶障害の瑠衣をあの手この手で毎日デートに誘い、懸命に奮闘する大輔。その姿を見ているうちに、自然と応援したくなってくるんです。一筋縄ではいかない2人の恋が、どのような結末を迎えるのか…最後までドキドキしながら観てくださいね♪