不織布マスクの代わりやおしゃれアイテムとして浸透してきた“洗えるマスク”。そこで今回は、人気スポーツブランドなどのマスク15製品のランキングと夏用マスク18製品のランキングを公開! 洗って清潔に何回も使えるマスクのおすすめをお教えします!
洗えるマスクが世間に浸透して久しく、各スポーツブランドやアウトドアブランドからも、機能性に優れたマスクがたくさん登場しています。マスクの基本的な性能として「飛沫カット力」は抑えておきたいところですが、スポーツなど動き回るシーンなら顔や耳へのフィット感や、汗をかいてもムレにくいものが理想的。
また、アウトドアや庭での土いじりなどで着用するなら、マスクの外側から流入してくる土埃をカットしてくれるものが望ましいですし、春先からの花粉が飛び交う季節にも、外からの異物のカット性能はマストで欲しいところ。
今回は、人気ブランドやメーカーから出ている“洗えるマスク”15製品をチョイスし、その実力を検証。アクティブなシーンで活躍してくれそうな洗えるマスクのおすすめ人気ランキングを作成しました。
※情報は『MONOQLO』2021年2月号掲載時のものです。商品が現在販売していない場合もあります。
今回は、アクティブなシーンを想定して「飛沫などのカット性能」「手入れのラクさ」「装着時の快適性」をテストしました。具体的な検証方法は以下の通りです。
飛沫のカット力[配点:5点]
顔にマスクをつけた状態を再現し、マスクを器具に固定。くしゃみを想定し霧吹きで数回水を噴射させて、マスクをすり抜けた水がないかを半紙の色変化で確認しました。
赤土のカット力[配点:5点]
花粉より粒子が小さい赤土をマスク越しに設置し、掃除機で吸引。マスクを通り越え、設置した綿に付着した赤土の量を確認しました。
速乾性[配点:5点]
手洗いした後のマスクを軽く脱水し、室内干し。30分ごとに重量を計測し、乾燥率が98%を超えるまでの時間を計測しました。
洗濯ヨレ[配点:5点]
50回押し洗いを行い、乾燥後の生地のヨレ等を目視で確認しました。
耳の痛くなりにくさ[配点:5点]
耳の検証用器具を使用し、マスクの耳部分に紙粘土を設置。4時間後の粘土の食い込み具合を比較しました。
※紐の長さが調節できるマスクに関しては、マスクがずり落ちない程度のテンション・長さに調整してテストを行っていますが、長さの調節の仕方によっては耳への負担を軽減できる可能性があります。
ムレにくさ[配点:5点]
ビーカーに同量の水を入れ、マスクをかぶせ、一定時間後の重量を計測。水の減少量が高いほどムレにくい評価としました。
ベタつきにくさ[配点:5点]
シャーレに一定量の水を滴下し生地をかぶせ、一定時間後の重量変化を精秤。汗や湿気を吸って蒸散できるかを計測しました。
以上を踏まえ、さっそく“洗えるマスク”のランキングへと参りましょう!
Oakley(オークリー)
Mask Fitted Lite
実勢価格:1650円
素材:ポリエステル95%、スパンデックス(ポリウレタン)5%
サイズ展開:S/M、L/XL
紐の長さ調節:不可
▼テスト結果
飛沫のカット力
5/5点
赤土のカット力
4/5点
速乾性
3/5点
洗濯ヨレ
5/5点
耳の痛くなりにくさ
5/5点
ムレにくさ
3/5点
ベタつきにくさ
2/5点
合計
27/35点
耳紐を耳にかけないという全15製品中唯一の構造や、洗濯時の乾きやすさ、マスクの基本性能の高さなど全ての項目で高い評価を得たOakley「Mask Fitted Lite」が総合順位1位に輝きました!
▼基本的なカット性能
口元の生地が二重になっていることが影響してか、赤土をほぼカットしました。
▼手入れのラクさ
洗濯ヨレ:5点
速乾性:3点
乾燥スピードは90分。十分満足できる早さです。
▼装着時の快適性
ムレにくさ(透湿性):3点(65.6%)
ベタつきにくさ(蒸散性):2点(30.5%)
耳の痛くなりにくさ:5点
耳に引っ掛けず頭で留める構造のマスクなので、耳への痛さは全く感じません。
実際にランニングで使ってみると、ストレッチ性のある生地が顔にしっかりと密着するため、飛沫の拡散を抑えながらもズレにくい構造が非常に使いやすく感じました。1枚1650円と少し値段が高めですが、十分な性能を持っている逸品です。
SEA TO SAMMIT(シートゥサミット)
バリア フェイスマスク
実勢価格:1100円
素材:ポリエステル70%、ポリウレタン30%
サイズ展開:X-スモール(主に子供用)、スモール(主に女性用)、レギュラー(主に男性用)
紐の長さ調節:不可
▼テスト結果
飛沫のカット力
5/5点
赤土のカット力
4.5/5点
速乾性
4/5点
洗濯ヨレ
5/5点
耳の痛くなりにくさ
2/5点
ムレにくさ
2/5点
ベタつきにくさ
4/5点
合計
26.5/35点
洗えるマスク総合2位は、SEA TO SAMMIT「バリア フェイスマスク」です。耳紐こそ少し細いものの、基本的なカット性能や速乾性などマスクとして高評価の本製品。着用した時の生地感もサラサラしており、非常に気持ちいいです。耳かけタイプを選ぶなら迷わずコッチです!
▼基本的なカット性能