「人を褒める」ということに苦手意識があるという人も多いのではないでしょうか。心理カウンセラーの秋カヲリさんは、人を褒めることは人付き合いを円滑にするコミュニケーションの1つだと言います。今回は、褒めることで得られるメリットや、褒め上手になるためのコツについて紹介します。
人を褒めることは、人付き合いを円滑にするコミュニケーションの1つ。
「照れくさくてなかなか褒められない」という人もいますが、ちょっとしたコツを押さえれば褒め上手になれます。
今回は人を褒めるメリットや、褒めるのが苦手な原因、褒め上手になるコツをご紹介します。いい人間関係を作るスキルとして、上手な褒め方を習得しましょう!
褒めることで得られるメリット
人を褒めることで得られるメリットはたくさんあります。
特に大きな5つのメリットを解説します。
(1)観察力が身に付く
褒め上手になるには、相手のいいところを見つける必要がありますよね。長所を探すためには観察力が必要不可欠。
人を褒めようと長所を探していれば、自然と観察力が養われて人を見る目が育つでしょう。相手がどんな人か、よく分かるようになります。
(2)幸福度が上がる
人に親切にした後は気分が良くなりませんか?
情けは人の為ならずというように、誰かの手助けをするとその人自身の幸福度も上がるといわれています。
同じように、人を褒めると自分の気分も良くなり、幸福度が上がるでしょう。褒め上手な人は幸せを感じやすい人でもあるのです。
(3)味方が増える
プレゼントをもらうとお返しをしたくなりますよね。
人には返報性の法則というものがあり、誰かから受け取った利益は同じようにお返ししようとします。
あなたが誰かを褒めると、その人もあなたを褒めたり、親切にしたくなったりするのです。
褒め上手になることで人間関係が良好になり、味方を増やせるでしょう。
(4)仲良くなれる
誰しも褒められたら悪い気はしませんし、たとえお世辞だと思ったとしても「この人は自分と仲良くしたいのかな?」と推測して、好意を抱きやすくなります。
褒める=好意の表れだと解釈されるので、相手も好意を感じるということですね。
仲良くなりたい相手がいたら、上手に褒めて好意を伝えるようにしましょう。
(5)職場での処世術になる
褒め上手になることは、職場での処世術としても活用できます。
アメリカの研究では、礼儀正しい部下や仕事熱心な部下よりも、上司をとにかくよく褒める部下の方が上司に好まれたという結果が出ています。
「ゴマをすっている」とやゆされることもありますが、その効果は絶大! 上司と良好な関係を築きたい場合には、無理をしない範囲で相手を褒めてみてはどうでしょう。