なんだか気持ちが晴れず、もやもやする。恋愛や仕事、人間関係などで悩みや心配事がある時に、そんな「もやもや」を経験したことのある人も多いのではないでしょうか。今回は心理カウンセラーの高見綾さんに、もやもやする原因や解消法などについて教えてもらいました。
心のもやもやは、「抑圧された感情」があるサイン。
誰かのちょっとした一言がきっかけでもやもやすることもあれば、原因がよく分からないこともあると思います。
では、「もやもやする」とは一体どういう状態なのでしょうか。その原因や対処法を紹介します。
自分の本音に気付くことで、もやもやを解消していきましょう。
「もやもやする」とはどういう状態?
まず、もやもやするとは、どういう心理状態を指すのか解説していきます。
(1)否定的な考え事をし続けてしまう
誰かの一言がきっかけとなって「なんであの人あんなこと言うんだろう? もしかしてマウンティング?」などと相手の真意を量りかねてあれこれ想像したり、「なんだか私っていつも同じこと悩んでるよね」と自己否定したりと、次々にネガティブな思いが浮かんできます。
止めようと思っても、考え事が止まらなくなってしまいます。
(2)気分が落ち込みがちになる
すっきりしない気分が続き、いつもなら楽しめることでもテンションが上がらなくなります。
気にしなくても良いようなささいなことが引っ掛かって、落ち込んでしまうこともあります。
心にもやがかかっているように、何をしていても気分の晴れない日が続きます。
(3)イライラする
心のゆとりが無くなり、他人のちょっとした言動にイライラしてしまったり、いつもなら怒らないようなことに執着してしまったりすることも。
そうやってイライラする自分に対して、「何やってんだろ。こんなふうに思っちゃうなんて器が小さいよね」と自己嫌悪にさいなまれてしまうこともあります。
(4)不安感が強くなる
漠然とした不安が強くなり、自分の将来のことについても「このままで大丈夫なのかな」と心配になります。
前向きに考えようと思っても、つい悲観的な想像ばかりが膨らみ、未来に希望が見出せなくなってしまいます。
(5)毎日がつまらなくなる
日常の中で、「うれしい」「楽しい」「心地良い」といったポジティブな感情を抱くことが少なくなり、満たされない感覚がします。
感情の起伏が減り、何をしていてもつまらなく感じます。
もやもやしてしまう原因
次に、もやもやしてしまう原因について解説していきます。