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[8/31〜9/6の運勢]9月1週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

自分を発見するために

今週のかに座は、遠くにある人のことを急に身近に感じ始めるような星回り。

滑稽俳諧を特色とした小林一茶。彼は句風雅の誠を追求した芭蕉の一派にはじめ所属したものの、みずからの個性に目覚めると、そうした路線から外れていきました。とはいえ「秋立つやあつたら口へ風の吹」をという句を詠んだ一茶の頭には、芭蕉の有名な「物いへば唇寒し秋の風」の句のことがあったのではないでしょうか。

芭蕉の唇を寒からしめた秋風が、今年もようやく吹き始めた。同じ風が自分の口に吹いて入ってくることの、なんともったいないことか。そんな風に、ここでは作者は口数多き自身の身を、どこか偉大なる先達である芭蕉と比較することで反省しているのかも知れません。

今週のあなたもまた、ふと頭に浮かんできた人と自分とを重ね合わせることで、何がしかの気付きを得ていくことができるはずです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

老人のように

今週のしし座は、自分の権利や功績を主張することの危うさに気付いていくような星回り。

岩手県遠野地方に伝わる逸話や伝承を記した『遠野物語』というと、著者の柳田國男の名を広く世に知らしめた作品というイメージばかりが先行しますが、厳密には柳田は記述者に過ぎず、実際の伝承者は民話蒐集家であり小説家でもあった佐々木喜善でした。

さながら『古事記』の伝承者が稗田阿礼で、記述者が太安万侶であったように。今日の私たちは、著作権とか知的財産権などを持ち出して「著者」なるものの既得権が絶対的なものであるかのように勘違いしていますが、人生の真実を言い表わすのに、ほんらい著者などというものは存在しないのです。

どうしたらより肌身で感じ、その精髄に触れられるかどうかの方が、著者が誰であるかなどといったことよりも、よほど大事な問題なのではないでしょうか。今週のあなたもまた、自分が目立つことよりも実質的な力を得ることをこそ優先していきたいところです。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

歌に託して

今週のおとめ座は、自分を傍に置いておきたいと思える相手の姿が、スッと浮き彫りになってくるような星回り。

「月やあらぬ我身ひとつの影法師」という句を詠んだ松永貞徳は、江戸時代前期の歌学者でもあった俳人。掲句は平安時代初期の在原業平の「月やあらぬ春や昔の春ならぬわが身ひとつはもとの身にして」をもとにしたものです。

去年の春の夜に逢った恋人を思う歌ですが、作者はその歌の言葉をそっくりそのまま拝借して、秋の句へと転じています。時は流れ去って、自分の影法師があるだけ。そうとると、とても切なく、寂しい俳句のように感じられるかも知れません。

しかし移ろう時は止めることはできてなくても、自分の思い一つであればいつまでも誰かの傍にとどめておくことができるのだ、という意図が暗に示されている一句とも解釈できるのではないでしょうか。あなたもまた、思いの丈を鋭く研ぎ澄ませた上で特定の「誰か」に向かってそれを解き放っていくことがテーマとなっていきそうです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

神秘性をどこかに宿す

今週のてんびん座は、誰かに押しつけられた勝手な妄想を削いで、自由になっていくような星回り。

「スミナガシ」は中型の大きさの黒っぽい蝶。翅を開いていると青光りがして、うまく言葉では説明できないような複雑な模様になっており、それを昔の人は「墨流し」と形容して名前を付けたのだそうです。

思わず、熟練の職人の手による工芸作品が命を得て、工房の窓から脱け出してきたかのような空想にも駆られてしまいますが、翅の模様に加えてもう一つ、その特徴として際立っているのが口吻(ストロー)の赤。

まるで紅生姜のような実にあざやかな赤の口吻は、人間の押しつける勝手な綺麗事を裏切るかのように、まさに生きた虫のなまなましい存在感を放っているのです。今週のあなたもまた、誰が何と言おうとこれだけは譲れないという自分なりのこだわりを貫いていくといいでしょう。

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