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[9/7〜9/13の運勢]9月2週目の運勢はどうなる?SUGARさんが贈る12星座占いをチェック!

今週のかに座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

老に幼を萌す

今週のかに座は、知らない顔を自分の中に見つけていくような星回り。

1917年に刊行された『月に吠える』という荻原朔太郎の詩集の中に、「蛙の死」という象徴詩が出てきます。詩には登場人物が何人か出てきますが、筆者がどれなのかははっきり分からず、詩全体が説明を拒むような神秘性をたたえています。

ただ、この詩の最も印象的な箇所は最後の一行「帽子の下に顔」でしょう。すなわち、「帽子の下」の表情は見えないけれど、人間の根源的な残酷さに怯えた眼をしているのではないかと思わせる一方で、もしかしたらそうではないのかも知れないという予感を含ませている訳です。

今週のあなたもまた、これまで周囲に見せたことのなかった新たな社会的な顔を開発していくことがテーマになっていきそうです。

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今週のしし座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

意識の開けと大きな現実

今週のしし座は、心の底で「あっ!」と声を上げていくような星回り。

「虚子一人銀河と共に西へ行く」(高浜虚子)という句で詠まれている「西」とは、“西方浄土”とも言えるし、もっと端的に言えば“死”のこと。しかもそこでは「虚子一人」であり、もう自分の名前を詠んでしまっています。

これはどこかで自分を突き放している訳ですが、同時にその自分の足で歩いてもいるという矛盾に引き裂かれつつ、俳句という一つの器のなかでまるごと受け入れているのです。この句は、もう直接の師である正岡子規だけでなく芭蕉であるとか、そういう偉大な先人の一切を引き離そうかという心境にあるのではないでしょうか。

今週のあなたもまた、あちこちに手を広げるのではなく、ここと決めた方向に力を絞っていくことで、自分独自の世界を一段と深めていくことができるはずです。

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今週のおとめ座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

バトンを繋いでいくこと

今週のおとめ座は、「ひとつの報いに縛られていない努力」ということを、つかんでいこうとするような星回り。

今週のおとめ座は「さりげなく託された大切なメッセージ」に気が付くか、それともスルーしてしまうか、その危うい境界線上に立っているのだとも言えます。この場合の「メッセージ」というのは言葉や本の一節など形は人それぞれですが、大事な点はそれが一度あなたの中で忘れられていたものであること。

もしあなたが、ここ最近「別段間違った選択はしていないと思うけれど、なんとなくまだ決定的なピースが埋まっていない」ような、何とも言えない心許なさを感じているなら、あなたがいつの間にか託さていた「メッセージ」や、それを渡してくれた相手のことを探してみてください。

うまくいけば、バトンをつなぐような感覚を通じて、ここのところ自分が下してきた判断やなんとなく取った選択に一本筋が通っていくはずです。

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今週のてんびん座の運勢

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illustration by ニシイズミユカ

関係の深みを探る

今週のてんびん座は、心が言葉に追いついてくるまでジッと待っているような星回り。

「妻がゐて夜長を言へりさう思ふ」(森澄雄)という句は、とある秋の夜の様子を詠んだ歌。作業をしている妻がいて、ふと手をとめて「夜長になりましたね」とでも言ったのでしょうか。その言葉に直接答えるでもなく、ただ心の中で「そう思う」とうなづいたという内容です。

しかし言葉が出なかったのは、ただの億劫で言葉を「出さなかった」というよりは、「そう思う」とうなづく中で反芻された思いのあまりの深さに言葉が「出なかった」のでないでしょうか。二人にしか共有することのできない、無言のうちに分かり合える世界があり、それが夜長の時空に広がっていた。

その時空の味わいを表現するうまい言葉はとても見つけることはできない、そんな二人の思いが伝わってくるようです。今週のあなたもまた、何でもかんでもすぐに言葉にして表したり定義づけようとする前に、よくよく誰かとのあいだに流れている時空の重みを味わっていくことが一つのテーマとなっていくでしょう。

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