気温が下がり、体が冷えやすい時期になってきましたね。
体が冷えると、体に様々な問題をもたらすだけでなく太りやすくなると言えます。そのため太りにくくするためにも、体温を上げて冷えから守ることが必要となります。
それでは体温を上げるためにはどうしたらよいか?今回は、「体温を上げる3つの方法」をお伝えします。
なぜ体温が上がると太りにくくなるのか?
「体温を上げる方法」をお伝えする前に、体温が上がると太りにくくなると言える理由についてお伝えしておきましょう。
その理由は、体温が上がると基礎代謝がアップするからです。
体温が1℃上昇すると、代謝量は13%アップすると言われています。そのため、体温が上がると、一日の総消費エネルギーの70%を占めている基礎代謝がアップするため、太りにくくなると言えるのです。
体温を上げる「3つの方法」
それでは体温を上げる方法をお伝えしましょう。
体温を上げる方法として、
・食事を摂ること
・湯船に浸かること
・筋肉量を増やすこと
の3つが挙げられます。
方法1:食事を摂ること
食事を摂ることで熱が発生し、体温を上げることができます。なんと食事を摂ることは、痩せやすい体になるのです!
食事を摂ると体内に吸収された栄養素が分解され、その一部が体熱となって消費されます。このように食事を摂ることで発生するエネルギー消費のことを、「食事誘発性熱産生」といいます。
食事を摂ると体が温まるのは、この食事誘発性熱産生によるものなのです。そのため食事を摂ることは、熱を発生させ体温を上げることができると言えます。
このようなことから、食事を抜くことは体温の低下を招き、却って太りやすい体にしてしまうことがご理解いただけると思います。食事は1日三食、規則正しく摂るようにしましょう。
食事誘発性熱産生を高める3つのポイント
食事誘発性熱産生を高めるために、次の3つのポイントを踏まえて食事を摂るとよいでしょう。
(1)よく噛んで食べること
よく噛んで食べることで、熱産出量を上げることができると言われているからです。また、よく噛んで食べることは、満腹中枢に刺激を与え、食べ過ぎを防ぐことができます。
(2)温かいものを摂ること
飲み物や食べ物は、できるだけ温かいものを摂るようにしましょう。例えばおそばを食べるならば、冷たいおそばではなく温かいおそばを選ぶようにします。そうすることで体温を高め、基礎代謝アップにつなげることができます。
(3)タンパク質の摂取量を増やすこと
食事誘発性熱産生で消費されるエネルギーは、他の栄養素と比べてタンパク質が占めている割合が大きいと言われています。そのためタンパク質を意識して摂るようにしましょう。
タンパク質の1日の摂取量は、体重1kgにつき1gと言われています。例えば体重が50kgの人であれば、タンパク質の1日の摂取量は50gになります。ちなみにコンビニで販売しているプロテインドリンクは、1本につき15gのタンパク質が含まれています。
また、タンパク質も一度にまとめて摂取しても全て吸収されないので、三食に分けて摂るとよいでしょう。
方法2:湯船に浸かること
湯船に浸かることも体温を上げる有効な方法の一つです。
体を温めるには熱めのお湯が良さそうに思ってしまいますが、そうすると体の表面しか温めることができず、体温上昇に至りません。体を芯から温めるには、38~40℃程度のぬるめのお湯に、最低でも10分程度浸かる必要があると言われています。
そうすることで体を芯から温め、体温上昇につなげることができます。