isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2020年下半期の運勢も配信しているので、こちらもぜひチェックしてくださいね♡
今週のおひつじ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
今ここにある不安と向き合う
今週のおひつじ座は、不安を直視することでそこから回復していく道を探っていくような星回り。
しばしば「可能性」という言葉は良い意味でばかり用いられますが、哲学者のキルケゴールは『不安という概念』という著作において、本当の意味での「可能性」とは「一切のものが等しく可能的である」事態で感じられる困難さなのだと考えました。
それはつまり何にもすがることなく、誰にも助けを求めることもできず、私が、私だけが何かを今ここでなす、その瞬間に立ち合っている(または、立ちすくんでいる)という事態。コロナ禍において、なぜ人々が漠然と不安を覚え、自分自身をも否定したくなるのかという理由を明らかにするのに、大いに役立つのではないでしょうか。
今週のあなたもまた「それでも、否が応でも行為し、生きざるを得ない」自分との不協和を、まずはできる限り正確に認識していきたいところです。
今週のおうし座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
役割の業(わざ)
今週のおうし座は、今の自分にちょうどいい「身の丈」を推して知っていくような星回り。
「栗の虫すまなささうに出て来たる」(辻田克己)という句で詠まれているのは、栗の中から虫がすまなさそうに出てきたという情景。「栗の虫」は物心つく前に栗の実の中に産みつけられ、それしかなかったから栗を食べた訳で、人間に対して罪悪感を覚えるいわれはないはずなのです。
でも作者が「すまなささうに」と感じたのだとすれば、それは「栗の虫」と自分自身とにあいだに大きな差を設けていないからでしょう。栗は縄文人にとっても貴重な食べ物。殻を人間があけるまで、どっちが多く食べられるか。それは命をかけた勝負であり、そこでは虫であれ動物であれ人間であれ、あくまで対等な立場に立っているのです。
今週のあなたもまた、自分なりの世界観がどのようなものであったのかということに立ち返りつつ、改めてポンと自分を世界の中に置き直してみることがテーマと言えるでしょう。
今週のふたご座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ピカリピカリと
今週のふたご座は、抵抗とそれに伴う発光としての存在証明をしていくような星回り。
「合縁奇縁」という言葉があるように、出会いや人との縁というものは実に不思議なもの。しかしすべての縁が「事」を起こすわけではなく、「事」の起こり方は「心」の運動に大きく左右されていくのです。
南方熊楠という人は「心のとめよう、体のふれよう」で事は起こるのだ、と言いました。つまり人間はさまざまな縁の連鎖や分離、あるいは結合にただ翻弄されるだけではない。縁にみずから働きかけること(=抵抗すること)で、おのずから「起」をもたらすことも出来るのだと。
縁に働きかけるべき「時」を見極めるためにも、まずは絶え間なくあちらこちらをさまよいがちな心をしっかりとめて、遠く離れたところで光るフィラメントやそこにつながる回路や道筋を、よくよく確かめていきたいところです。