無料の会員登録をすると
お気に入りができます

セックスレス回避や妊娠力アップにもなると話題!「膣まわりケア」のススメ

通常「デリケートゾーン」と呼ばれる膣まわり。生理や排泄、出産、セックスなど、女性にとって一番大切なパーツでもありますが、きちんとお手入れをしている女性は少ないのではないでしょうか。膣まわりのケアやセックスレスについて、植物療法士の森田敦子さんにお話をうかがいました。

撮影/田川智彦 文/ロカリ編集部

2017年11月
ライフスタイル

あなたの膣は潤ってますか?

「パートナーはいるけどセックスはしていない」。そんなセックスレスの悩みが増えています。理由は相手にあることもありますが、女性側にあることも。なかには「挿入時に痛みがあるのでセックスしたくない」「疲れてその気にならず濡れない」という意見も聞かれます。植物療法士である森田敦子さんによると、その大きな原因は「膣が潤っていないこと」にありました。

日本人女性は膣まわりのケアがおろそか

ーー森田さんの著書『潤うからだ』を読んで、膣まわりもケアが必要だということを知り、とても驚きました。

 みなさん、顔や体、髪、歯は専用のアイテムできちんとお手入れしていますよね。特に顔は化粧水や乳液、美容液、オイルなど入念にケアしている人も多いのではないでしょうか。ところが、膣まわりのケアはほぼしていません。たいていの人は、ボディソープとタオルでこすり洗いをして、タオルでさっと拭いて、下着を身につけていると思います。これでは、膣まわりは清潔に保てず、膣の粘膜も乾燥してしまいます。膣まわりをきちんとケアしないと、膣の粘膜が薄くなり、大陰唇が広がってたるみ、膣まわりの皮膚が硬くなり、シワシワになってしまうんです。

ーー確かに「デリケートゾーン」と呼ぶわりには、きちんとお手入れをしていません…。

常在菌がある膣まわりはデリケートです。シャンプーで顔を洗わないように、ボディソープではなく低刺激の専用ソープで洗うべき。ましてや膣内の粘膜とその下の筋肉層はpH(ペーハー)が違うので、ボディソープだと刺激が強くてしみたり痛みが出たりすることもあります。そういった背景から、デリケートゾーン専用のケアアイテムが増えているんですよ。

ーー森田さんが膣まわりのケアについて関心を持たれたきっかけは?

実は直接、膣まわりについて関心を持ったというわけではないんですよ。全日空のCAをしていたときに、ストレスで呼吸ができなくなる気管支疾患を患ったんです。気管支拡張剤とステロイドが手放せない状態だったのですが、植物療法と出会ってその効果を実感しました。思い切って、フランスのパリ第13大学の医薬学部に入学して植物薬理学を勉強したんです。薬草を学ぶ上で、解剖学や生理学もしっかり勉強するのですが、その中でなぜ性欲がわくのかといったセクソソロジー(性医学)を大学で学んだのがきっかけです。

ーー学問として性を勉強するんですね。

そうなんです。日本ではセクソソロジーが医学部にないですし、公に性について話すのはご法度になっていますよね。でも、性欲は食欲や睡眠欲と同じで、人間にそもそも備わっている本能です。性欲、食欲、睡眠欲。この3つのバランスがどうとれているかで、人間の体が決まる。性的な話題をおざなりにすることが、不妊や自律神経失調症などいろんなことに関係していると私は思います。「性欲」とか「膣」とか、そういった言葉が下ネタになってしまうのは本来おかしいことなんです。

ーー確かにそういう雰囲気はありますね。読者からもセックスの悩みを抱えているけれど、話せる人がいないという悩みが届きます。

江戸時代までは日本でも性に対してオープンだったんですよ。生理のことも、快感のことも、セクシュアリティのことも。どうやって子供を作るかということも年長者が若い人に教えていました。それは安全面だけではなく楽しみ方まで。江戸時代の春画を見ると、隣人が性行為をのぞき見していたりしますよね(笑)。見学に来たり、見せて教えたり、子供を抱っこしながらセックスしたり。そうやって、順繰りに長屋で教えていたわけです。昔の人は体の相性が医学的にも生理的にも大事だっていうのを体で知っていたんでしょうね。ところが、第一次世界大戦の後、性的な話題はクローズドになりました。生理のことも、セックスが快感を及ぼすことも、マスターベーションも教えなくなったんです。

セックスをするとβエンドルフィンが出て人にも優しくなれる

ーーセックスレスの悩みも増えていると感じます。

セックスでエクスタシーを感じると、脳内にオキシトシンやβエンドルフィンといった大事なホルモンが出て、多幸感をもたらします。それは、仕事の成功や欲しいジュエリーをもらえたとかで出てくるものじゃない。βエンドルフィンは、人にも社会にも優しくなれるホルモンだと言われています。
今の日本って、不祥事に対して関係ない人がつつく意地悪さ、余裕のなさを感じます。これって本当にセックスレス国の最たるもの。人の困ったことや悲しいことに、なぜ他の人たちがSNSで猛攻撃するのか。「βエンドルフィンが出てないんじゃないの?」「 オキシトシンは大丈夫?」 と思ってしまう。もちろん、セックスレスの人たちがみんな攻撃的だと決めつけるわけではありませんが、相手を思いやるβエンドルフィンは、体と体のふれあいから生まれるもので、なかなか他では生まれないんですよ。

記事に関するお問い合わせ