「体が硬いから、苦手なポーズがたくさん」などと思っていませんか?でも体が硬いからこそ、ヨガによる気づきを得やすいとも言えるのです。続けるうちに体の変化を感じられる、基本のポーズを紹介します!
硬い人ほどヨガの恵みが。体への気づきを深めて
「体が硬いからヨガが苦手、という人は大勢います。でも本当は、そういう人ほどヨガの『恵み』が多いもの」と話す友永先生。たとえばポーズ時の体の感覚や、練習による変化を感じやすいのも、体が硬い人ならでは。「柔軟性は、完璧主義や頑固といった性格に関係している場合も。硬さを悪にするのではなく、自分の体をありのままに受け入れることが大切です」
できないことを無理にやるのではなく、体がラクなところまでゆっくり動かしてみる。すると、スムーズに動けて気持ちのよい伸びを感じるはず。今の自分に合った理性的な体の使い方を学ぶことも、ヨガの大事な目的です。「そうすると心や体が硬さにとらわれなくなり、もっとヨガが楽しくなる。そんな時間を、味わっていただきたいですね」
今回は、初心者クラスでもよく出てくる2つのポーズの、意識したいポイントと無理なくできる軽減ポーズを紹介。ぜひ体の変化を楽しんでください!
季節によってこわばりやすい体の前面/背面を柔らかく保とう
実は、体は季節によって硬くなり、こわばりやすい部位が変わります。それぞれをほぐすポーズを加えて、体のバランスを整えておきましょう。
4〜9月におすすめ カラスのポーズ/カカーサナ
夏は体の裏側を伸ばすと暑さに強くなり内臓も活発に
暑さのため体がよくゆるむ一方、冷たいもののとりすぎで内臓は疲れがち。体を逆さにすると、内臓の働きが活発になり、汗をかける体に。
カカーサナ/お手本ポーズ
友永乾史先生/photo by Shoko Matsuhashi
1.正座になり、両手をついて額を床につける。両方の手のひらは肩幅と同じくらいに。
photo by Shoko Matsuhashi
2.つま先を立て、頭頂を床に。両手で補助しながら、頭頂の向こう側に体重をのせ、首の裏を伸ばす。首に不安のある人、高血圧、糖尿病、心臓病の人は避けて。
軽減ポーズ
photo by Shoko Matsuhashi
10〜3月におすすめ チャクラーサナ
寒さで縮こまりがちな冬は胸、肩など体の前面を伸ばして
寒さで体が縮こまりがちな冬。上向きの弓のポーズなどの後屈ポーズで体の前面を開くと、気持ちも前向きになります。
チャクラーサナ/お手本ポーズ
photo by Shoko Matsuhashi
1.仰向けで、かかとを引き寄せて足首をつかむ。つま先を立て、両肘を内側へ引き寄せ胸を開く。
photo by Shoko Matsuhashi
2.両肘で床を押しお尻を持ち上げ、頭頂を床に。呼吸を止めずに、背面が伸びていることを意識。腰の反りすぎには注意。特に腰痛の人は無理をしないで。
軽減ポーズ
photo by Shoko Matsuhashi
教えてくれたのは…友永淳子先生
友永ヨーガ学院学院長。渡印、渡米によりヨーガ指導法を学ぶ。オンラインレッスンサイト、yogatomo.onlineでは、経験豊かな講師陣が月33のクラスを開催。今なら1週間の無料体験期間つき。
モデル…石川 凛さん
雑誌やCM、ドラマなど多方面にわたって活躍中のモデル。陸上競技や乗馬、ダイビングなどアクティブなことが得意。最近ではヨガの学びを深め昨年にRYT200修了。