今週のみずがめ座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
ほんのすこしだけ手を加えること
今週のみずがめ座は、伝統や過去の遺産を引き継ぎつつも、そこに刷新を施していくような星回り。
「春めくや水切籠に皿二枚」(小川軽舟)という句を一読して思い出されるのは、俳句の世界では名句として知られる「秋風や模様のちがふ皿二つ」という原石鼎の句でしょう。
掲句は「春めく」陽気の暖かさのなかで「皿二枚」という台所の慎ましさがそっとやさしく包まれるようで、じつに対照的な味わい。作者は家族を養うために、家族と離れて暮らす単身赴任生活を余儀なくされた訳ですが、ここでも原石鼎(はら せきてい)の句と真逆のベクトルを向いています。
余分な水滴を落とす「水切籠」のサッパリとした語感は、そこに過剰な感傷や自己憐憫は持ち込むまいとする作者の潔さも感じられるのでは。あなたのテーマもまた、移りゆく時代にあわせてかつて押しつけられた「当たり前」を潔く刷新していくことがテーマとなっていくでしょう。
今週のうお座の運勢
illustration by ニシイズミユカ
無学な聖人たれ
今週のうお座は、「叡智」の訪れを招いていこうとするような星回り。
日本独自の無教会主義を唱えたキリスト教思想家・内村鑑三の『代表的日本人』は、明治時代にまず英語で出版され、そこでは西郷隆盛ら5人の生涯が取り上げられるのですが、中でも同じ教育者として内村が深く敬愛したのが江戸時代初期の儒学者・中江藤樹でした。
「“学者”とは、徳によって与えられる名であって、学識によるのではない。学識は学才であって、生まれつきその才能をもつ人が、学者になることは困難ではない。しかし、いかに学識に秀でていても、徳を欠くなら学者ではない。学識があるだけではただの人である。無学の人でも徳を具えた人は、ただの人ではない。学識はないが学者である。」
中江藤樹は情報ないし知識を得ることと、叡智に出会うことはまったく違うことなのだと強調している訳ですが、後者の核は「与えられるもの、訪れるもの」としての「徳」であり、その根源こそ内村が取り上げた5人のなかで脈々と息づいてきた、彼らを越えた存在としての「天」でした。今週のあなたもまた、無学者の精神に立ち返って叡智を仰ぐべし。
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